プロジェクトを使用して、シーンに関連付けられたすべてのファイルを管理します。
シーンは複数の場所の複数のリソースに依存できるため、プロジェクトはそれらを 1 つの場所に保存することでシーンに関連するファイルを把握できるようにします。
プロジェクトを設定すると、シーンに関連付けられたフォルダのディレクトリ構造が作成されます。これらのフォルダの一部は、シーン、テンプレート、レンダー データ、ソース イメージのフォルダです。ルート プロジェクト フォルダ内には複数のサブフォルダがある場合があります。以下の「プロジェクト サブフォルダ」を参照してください。
ファイルを開くか保存するたびに、
Maya LT はまずプロジェクト フォルダを検索します。既定では
Maya LT はプロジェクトの Scenes フォルダをまず検索するため、新しいファイルで作業を開始するたびにプロジェクトを設定することをお勧めします。
注: プロジェクト フォルダ外でフォルダを参照および保存することができますが、Maya LT は常に現在設定されているプロジェクト フォルダをまず参照します。以下の「プロジェクトと相対パス」を参照してください。
チームで作業をする場合や、複数のコンピュータで作業をする場合には、プロジェクトを一度設定するとシーン アセットが 1 つの場所に整理されるため、プロジェクトが役立ちます。そのため、たとえば同僚にシーン ファイルを送信する場合、このファイルに関連付けられたテクスチャやスクリプトは付いてきません。代わりにプロジェクト ファイルを送信すると、同僚がそのファイルを開いたときに、Maya LT がそのファイルで作業するために必要なすべての関連付けられたファイルを検索できます。また、すべてのファイルが 1 つの場所にあるため、プロジェクトでシーンの作業を行うことでバックアップの作成が容易になります。
ヒント: Maya LT の既定の特定のフォルダを設定しない場合には、プロジェクト(Projects)ウィンドウを開いてフォルダを削除します。また、root フォルダの名前を変更する場合、プロジェクトの設定(Set Project)ウィンドウを開いてリセットする必要があります。これを行わないとパスが破損します。
プロジェクトの設定の詳細については、次のビデオをご覧ください。「Maya プロジェクトを設定する」
プロジェクト サブフォルダ
ファイルのソース元またはプロジェクト ディレクトリ内での保存場所は、
プロジェクト ウィンドウまたは
workspace.mel ファイルを使用してで確認できます。最も一般的な例を示します。
- ロードされ、保存されたファイル: <プロジェクト>¥scenes
- テクスチャ: <プロジェクト>¥sourceimages
- プレイブラスト = <プロジェクト>¥movies
プロジェクトと相対パス
プロジェクトは、プロジェクトに関連付けられているファイルを見つけるために相対パスを使用します。たとえば、テクスチャをロードする場合、Maya LT はまずプロジェクトの sourceimages フォルダにあるファイルを探します。このテクスチャが最初にロードされると、イメージ名はこれを sourceimage¥<イメージ ファイル> とラベル付 された相対パスとして使用します。
このように、同じ構造を含む sourceimages フォルダを持つ任意のプロジェクトにファイルを移動することができます。これが相対ファイル パス ルールになります。ファイル パス ルール外のテクスチャをロードする場合、パスは C:¥textures¥<イメージ ファイル> などの絶対パスになります。workspace.mel file ファイルでファイル パス ルールを読み取ることができます。
ヒント: すべての相対ファイルおよび絶対ファイルの場所を把握していない場合には、シーン ファイルを 1 つのフォルダに移動します(Maya LT がこのフォルダを既定で検索します)。実際には、プロジェクト ウィンドウ(Project Window)を使用せずにフォルダを削除すると、出力ファイルはシーン ファイルの置かれた場所に保存されます。