編集されたメッシュで、誤ってサーフェス ノードがモデルの反対面にマージされる場合があります。これは崩壊面と呼ばれます。
面が崩壊したモデルは、メッシュ修復ウィザードで検出されます ( )。
3D モデルは、成形品の肉厚方向で、複数の要素を持つメッシュで構成されます(下図 1 を参照)。このメッシュは四面体と呼ばれます。ノード A と B の間には、内部ノードが分布しています。
通常のメッシュ
手動で編集を行うと、誤ってノード A が発生し、A と B の間にある内部ノードがすべて、裏側面のノード B にマージされる場合があります。その領域は、下図 2 のようになります。ノード B の厚みは、実際にはゼロです。この状態を、ノード B でメッシュが崩壊していると言います。
崩壊したメッシュ
崩壊した(面)要素を含むメッシュでも、3D 解析が実行されます。ただし、結果の精度は影響を受けます。影響を最も強く受けるのは、樹脂流動結果と、その流動結果に依存する解析(繊維配向、ウェルド ライン、エアー トラップ)です。
面が崩壊していると、流動パターンが変形します。これは、ソルバーが崩壊した面をキャビティ内の穴またはソリッド部分として認識し、樹脂がその周囲を流れるものと解釈するためです。ピンホールのような崩壊が 1 つまたは複数あるメッシュの解析結果は、隣接する要素または面が複数崩壊しているメッシュの結果に比べて、影響が顕著ではありません。要素が崩壊している場合に影響を受けるのは、主に流動予測ですが、それ以外にも、要素または面が崩壊していると、ウェルド ライン、エアー トラップおよび繊維配向の予測も不正確になります。
崩壊した要素または面、特に、最後の充填点から最も離れている要素または面を修復する必要があります。