ゲート接続直径の設定

ゲート接続直径は、充填解析または充填+保圧解析の際に3D 連成フロー ソルバーで使用できます。

このダイアログ ボックスにアクセスするには、充填または充填+保圧を含む解析順序を選択します。[解析] > [プロセス設定ウィザード]をクリックします。[次へ]をクリックして、[充填設定]ページまたは[充填+保圧設定]ページを表示します。[アドバンス オプション]をクリックした後、[ソルバー パラメータ]グループの[編集]をクリックします。[熱可塑性樹脂射出成形ソルバー パラメータ(3D)]ダイアログ ボックスで、[充填+保圧解析]タブを選択します。ソルバー設定グループで、[連成ソルバーの使用]を選択して、[ソルバー パラメータ]をクリックします。

[ゲート接続直径]オプションを選択すると、モデリングしたゲートやランナー システムを配置していない場合(直接射出)、各射出ノードの直径は仮想ゲート直径となります。これによりフロー フロントの予測精度、およびゲート周辺のジェッティング表現および圧力結果の精度が向上します。ただし、可能であれば、モデリングしたゲートやランナー システムを組み込むことをお勧めします。

注: ビーム要素内へ射出する場合やガス射出位置で射出する場合は、ゲート接続直径の影響はありません。ただし、ガスアシスト射出成形解析時の樹脂射出は影響を受けます。
自動
射出ノード周辺のファセット サイズに基づくゲート接続直径が割り当てられます。割り当てらるデフォルトの接続直径は、成形プロセスに基づきますが、メッシュ サイズに基づいてチェックおよび調整されることがあります。
  • 熱可塑性: 既定のゲート サイズは 2 mm
  • 熱硬化性: 既定のゲート サイズは 1 mm
  • アンダーフィル: 既定のゲート サイズは 0.1 mm

適切なゲート直径を割り当てるには、メッシュに応じた上限値と下限値を適用します。射出ノードの有効表面積 (A) は、ノードを囲む四面体表面ファセットの合計面積の 3 分の 1 として算出できます。(A)から有効直径(D)が計算されます。これにより、上限値の設定は(10D)、下限値の設定は(D)となります。

たとえば、有効直径(D)が 2mm である場合、上限値の設定は 20mm (10D)、下限値の設定は 2mm (D)となります。
  • 既定のゲート サイズ値が D 未満である場合、下限値には D を使用
  • 既定のゲート サイズ値が 10D より大きい場合、上限値には 10D を使用
  • それ以外の場合は、デフォルト値を使用

これらの計算の結果、複数の射出位置が指定された場合、各ゲートの直径は異なることがあります。

指定
実際のゲートの直径を入力します。

複数の射出位置を設定した場合は、成形品形状やファセット サイズに関係なく、すべてのゲートのサイズ、温度、圧力、および収縮は同じになります。