変位、コア結果は、コアをモデリングし、充填解析のアドバンス オプションで[コア シフト解析の実行]オプションを選択した場合にのみ作成されます。
この結果では、成形サイクルの充填過程と保圧過程におけるコアの変位を示します。既定の表示では、表示の右上隅に示された時点のコアの最終的な変形が示されます。プロットのプロパティに設定された表示倍率(通常 10)によって変位の大きさが拡大されます。
ヒント: この結果の最適な表示方法は、コアの四面体要素を含むレイヤーを表示し、成形品モデルを含むレイヤーを非表示にします。
この結果の使用法
コアにかかる圧力の大きさと分布は充填および保圧中に大幅に変化するため、コアの変位も時間によって変わります。これらの影響は、[アニメーション]ツールバーを使用して結果をアニメーション化することで確認できます。凡例の最大値は、充填過程または保圧過程において発生した最大変位です。
既定では、この結果には、コア全体での実変位が[アニメーション]プロット タイプによって表示されます。
また、次のことも可能です。
- [プロット プロパティ]ダイアログ ボックスの[変位量]タブにあるオプションを使用して、グローバルまたはローカルの特定の軸方向の変位成分を調べることもできる。
- この結果の XY プロット、パス プロット、またはプローブ プロットを新たに作成することで、コアのさまざまな位置の変位を時間の経過と共に表示できる。
確認事項
- 充填過程の過度なコア変位による、アンバランス流動などの問題の発生。通常、コアの変位は充填過程終了時に最大となり、保圧過程で圧力がやや低下することで元の位置の方に戻る。
- 保圧終了時の過度なコア変位による、成形品肉厚の不均一な固化。このような肉厚のばらつきにより、成形品の反りや強度の低下が発生することがある。