重力方向は、3D 充填+保圧解析で指定できるオプションの入力値です。これにより、成形品の射出成形プロセスにおける重力の影響を調べることができます。
注: 重力方向は、Navier Stokes 数値ソルバーを使用している場合にのみ使用できます。Navier Stokes ソルバーは、流動慣性効果を考慮します。
重力方向に関する考慮事項
薄肉成形品を成形する場合、通常は粘度が低く、キャビティへの樹脂の流入が速いので、成形プロセスでの重力の影響は大きな要因とはなりません。
厚肉成形品での重力の影響
厚肉成形品の流動は粘性が高く、重力の影響によって、ためらいやジェッティングなどの不良が発生することがあります。このため、厚肉 3D モデルでは、重力方向を設定して、重力が成形プロセスに与える影響を調べることができます。