金型内ラベルのモデリング

金型内ラベルは、非常に薄肉の成形品インサートです (肉厚は 1 mm 未満)。各射出の前に金型にラベルを適用します。ラベルは異なる材料特性を持っており、これらの特性は流動と冷却の動作に大きな影響を与えるため、ラベルを別途モデリングする必要があります。

注: 金型内ラベルを計算で考慮するには、冷却解析を実行する必要があります。

金型内ラベルを作成するには、2 つの方法があります。ラベルの肉厚が 1 mm を超える場合は、ラベルを成形品インサートとしてモデリングできます。肉厚が 1 mm 以下の場合は次の手順に従います。

注: 成形品上のメッシュがラベルと同じ平面上にあり、ラベルと境界を共有していることを確認します。
  1. ラベルを適用する要素を選択します。
  2. 新しいレイヤーを作成してこのレイヤーにラベル要素を割り当てるか、次の手順 3~5 を実行します。
  3. [エンティティの移動]([形状]タブ > [ユーティリティ]パネル > [移動] > [移動])をクリックします。
  4. 移動ツール ペインの[ベクトル(x,y,z)]ボックスに、ラベルを一時的にオフセットするための任意のベクトルを入力して(たとえば、0 0 100)、ラベルにプロパティを割り当て可能にします。必ずこのオフセットの値を覚えておきます。
  5. [コピー]のオプションを選択し、[適用]をクリックします。新規作成した要素を表示できるように画面のサイズを変更します。
  6. ラベルの要素を強調表示して、[プロパティの割り当て] ([形状]タブ > [プロパティ]パネル > [割り当て])をクリックし、[新規] > [金型内ラベル]をクリックします。
  7. 材料、インターフェースの伝導率、肉厚などの必要なプロパティを割り当てます。
    注: ラベルには肉厚と材料を割り当てる必要があります。肉厚が 1 mm を超えるラベルは、成形品インサートとしてモデリングする必要があります。
  8. ラベルと成形品が正しい方向を向いていることを確認します。
    • Midplane モデルの場合は、ラベルの青色面が成形品の青色面と向かい合っている場合、ラベルは成形品の青色面上にある。ラベルの赤色面が成形品の青色面と向かい合っている場合、ラベルは成形品の赤色面上にある。
    • Dual Domain モデルと 3D モデルの場合は、ラベルの青色表面が成形品の青色表面と向かい合っていることを確認する。
  9. 要素の移動コピーを作成した場合は、そのコピーを成形品上の元の位置に戻す必要があります。移動ツール ペインの[ベクトル(x,y,z)]ボックスに、手順 3 でラベル要素をオフセットするために入力した値の反転値を入力します。[移動]オプションを選択して、[適用]をクリックします。
注: モデルの実行時に解析が収束しない場合は、金型内ラベルを成形品インサートとしてモデリングします。