メッシュ方向は、2 次元の 3 ノード要素の両側を区別するための一貫性のある方法として Midplane および Dual Domain メッシュで使用されます。最も単純な規則は、要素の一方の面を表側、もう一方を裏側と呼ぶことです。
メッシュ方向を表示しているときには、要素の表側は青色で表示され、要素の裏側は赤色で表示されます。Dual Domain モデルでは、モデル全体が青色で表示されます。通常、Midplane モデルでは、キャビティ側を向いている要素は青色で、コア側を向いている要素は赤色で表示されます。
Autodesk Moldflow Insight は要素を定義するノードの順番に対して右手の法則を適用して、要素の法線方向を決定します。たとえば、ユーザーが要素を上から見下ろした場合、要素を定義するノードの順番は反時計方向となり (反時計方向に右手の指を曲げます)、法線方向は上向きとなり (親指が上向きとなります)、ユーザーに対面している要素の側が表側と定義されます。
次の表は、メッシュ方向の設定が必要な解析タイプとメッシュ方向の主な使用目的を示しています。
解析タイプ | メッシュ方向の使用目的 |
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すべて | 肉厚方向表示位置に対して結果をプロットするときの表側 (正) と裏側 (負) の決定 |
充填+保圧 |
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冷却 |
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応力 | 圧力荷重の加わる方向の決定 |
必要なメッシュ方向は、メッシュ タイプ (Midplane または Dual Domain) およびモデルの特定のフィーチャーに応じて異なります。次の表は、必要なメッシュ方向に関する概要を示します。
モデル フィーチャー | プロパティ名 | 必要な方向 |
---|---|---|
成形品 | 成形品表面(Midplane) | 表側 (青色) と裏側 (赤色) の定義はユーザーが選択可能。例、表側 = キャビティ、裏側 = コア。ボス、リブなどの方向もユーザーが選択可能で、各フィーチャーの方向は一定であることが必要。 |
成形品 | 成形品表面(Dual Domain) | 表側 (青色) は外向きであることが必要。 |
成形品 | 成形品(3D) | 方向設定は必要なし。 |
コールド ゲート | コールド ゲート表面(Midplane) | 表側 (青色) と裏側 (赤色) の定義はユーザーが選択可能。 |
コールド ゲート | コールド ゲート表面(Dual Domain) | 方向設定は必要なし。 |
金型 | 金型ブロック表面 | 表側 (青色) は外向きであることが必要。 |
金型インサート | 金型インサート表面 | 表側 (青色) は外向きであることが必要。 |
成形品インサート | 成形品インサート表面 | 成形品インサート要素の方向が、隣接の Midplane 成形品要素と反対である場合、インサートは成形品の表側に接触している。逆に、同じである場合は裏側に接触している。 |
パーティング平面 | パーティング表面 | 表側 (青色) と裏側 (赤色) の定義はユーザーが選択可能。例、表側 = キャビティ、裏側 = コア。 |
金型内ラベル | 金型内ラベル | Dual Domain 成形品メッシュ、表側 (青色) は成形品要素側を向いていることが必要。Midplane 成形品メッシュでは、ラベル要素の方向が、隣接の Midplane 成形品要素と反対である場合、ラベルは成形品の表側に接触している。逆に、同じである場合は裏側に接触している。 |