マトリックス ソルバー

反り解析で使用する数式ソルバーを選択します。

このオプションを「自動」に設定すると、解析ではモデル サイズに適切なマトリックス ソルバーが自動的に使用され、さらに Midplane モデルでは選択した反り解析タイプ オプションに合ったマトリックス ソルバーが自動的に選択されます。小型モデルでは[直接ソルバー]オプションが使用されます。大規模モデルでは、反復マトリックス ソルバーを使用することにより、解析時間の短縮と必要メモリの削減が可能となり、ソルバーの性能が向上します。必要メモリ容量の制限がなければ、AMG オプションの選択を推奨します。自動選択を上書きすることができます。

直接ソルバーは単純なマトリックス ソルバーで、小型から中型サイズのモデルにおいて効率的です。大規模モデルでは、直接ソルバーの効率性は低下し、大量のメモリ (ディスク スワップ容量) が必要になります。

大規模モデルに対しては、AMG (Algebraic Multi-Grid) 反復ソルバーが非常に効率的です。このオプションを選択すると、解析時間は大幅に短縮できますが、SSORCG オプションよりも大量のメモリが必要になります。AMG ソルバーは、Midplane モデルで反り解析タイプを自動または座屈に設定した場合は使用できません。

SSORCG (Symmetric Successive Over-Relaxation Conjugate Gradient) 反復ソルバー(旧名称は「繰り返しソルバー」)は、大規模モデルでは AMG オプションよりも効率性は劣りますが、使用メモリは AMG オプションより少量で済みます。SSORCG ソルバーは、Midplane モデルで反り解析タイプを自動または座屈に設定した場合は使用できません。

注: Midplane モデルで、サポートされていない反り解析タイプとマトリックス ソルバーの組合せを選択した場合は、解析では警告が生成され、直接ソルバーを使用して解析を続行します。