モールディング ウィンドウ解析を使用すると、現在のスタディの最適なプロセス設定を事前に計算して求めることができます。
この解析から、実際の充填+保圧解析の初期入力値として使用できる、射出時間、金型温度、および樹脂温度の推奨値をすみやかに取得できます。
動作
モールディング ウィンドウ解析は、成形品形状、選択した材料、射出位置を使用して、毎回異なるプロセス設定で一連の計算を行います。
選択した場合、指定したプロセス範囲と制限を使用することもできます。
各計算を実行するたびに、モールディング ウィンドウ解析は所定の結果が達成できたかを確認し、成形品を成形するための射出時間と温度範囲の推奨値を示します。この解析では、許容可能な成形範囲と最適な成形範囲が示され、さらに、どのプロセス設定で最良の成形品質が実現できるかも示されます。
射出時間範囲
プロセス設定ウィザードでは、モールディング ウィンドウ解析で最適なモールディング ウィンドウを決定するために走査する充填時間範囲の選択方法を指定できます。次のオプションを利用できます。
- 自動
- 解析の実行に適用する最も適切な射出時間範囲が決定されます。この方法を選択して解析を実行し、結果を表示した場合、最適なウィンドウが存在すれば、最適ウィンドウが重点的に表示されます(緑色で表示)。 最適なモールディング ウィンドウが存在しなければ、広い範囲で結果が表示されます(緑色、黄色、赤色で表示)。
- 広い
- 可能な最も広い射出時間範囲で解析が実行されます。この方法を選択して解析を実行し、結果を表示した場合、最適化解析実行対象の全範囲にわたって結果が表示されます(緑色、黄色、赤色で表示)。
- 制限
- 金型と樹脂の温度範囲に基づいて適切な射出時間範囲が決定され、その範囲で解析が実行されます。この方法を選択して解析を実行し、結果を表示した場合、最適なウィンドウが存在すれば、最適ウィンドウが重点的に表示されます(緑色で表示)。最適なモールディング ウィンドウが存在しない場合、許容できるウィンドウがあれば、結果では許容できるウィンドウが重点的に表示されます (黄色で表示)。
- 指定
- 特定の射出時間範囲を入力できます。