[熱可塑性樹脂]ダイアログ ボックス: [応力-歪(張力)]タブ

このダイアログ ボックスを使用して、熱可塑性樹脂の[応力-歪(張力)]データをインポートします。これは成形品の構造解析に使用されます。

このダイアログ ボックスを表示するには、スタディ タスク ペインで を右クリックして、ドロップダウン メニューから[詳細]または[編集]を選択します。

Ramberg-Osgood 方程式は、応力-歪曲線の非線形領域での材料の挙動を予測します。[応力-歪(張力)]テーブルのデータが、Ramberg-Osgood 方程式で使用される係数の計算に使用されます。十分なデータが利用可能であれば、温度、相対湿度、歪速度の一意のセットそれぞれにより、テーブルに行が生成されます。次の項目が必要になります。
  1. 角度を指定するための、少なくとも 15 個のデータポイント。
  2. 結果は、少なくとも 2 つの角度に対して使用できます。現時点では、0º、45°、90° がサポートされています。
  3. これらの結果は、材料の引張プロパティに対して使用される必要があります。
注: Ramberg-Osgood 方程式が Moldflow 解析を変更することはありません。構造解析の結果をエクスポートするときに、追加の情報を提供するために使用されます。

ダイアログ ボックスの要素

ダイアログ ボックスの要素 説明
[応力-歪(張力)] 表の各行は、張力を受けた材料の応力、歪、流動方向に相対的なテスト角度、温度、相対湿度、歪速度に割り当てられた値セットを表します。[編集]オプションを使用してこのダイアログ ボックスを開くと、表に対する値の入力を手動で行えます。
[データをインポート] このボタンは、[編集]オプションを使用してダイアログ ボックスを開いた場合に使用可能になります。このボタンをクリックすると、[非線形材料データをインポート]ダイアログ ボックスが表示されて、非線形データ ファイル(*.csv 形式)をインポートできます。
[プロット データ] 生材料データのグラフを生成します。このデータから Ramberg-Osgood 係数を計算した場合、Ramberg-Osgood 方程式から生成されたグラフもプロットされます。
[テスト情報の編集] 材料テスト手順に関する詳細が、新しいダイアログ ボックスに表示されます。
[Ramberg-Osgood(張力): 等方性] これらの係数は、[機械的モデルを計算]をクリックすると、[応力-歪(張力)]テーブルの生データから計算されます。
[機械的モデルを計算] このボタンをクリックすると、[応力-歪(張力)]テーブルからのデータが、Ramberg-Osgood 係数の計算に使用されます。十分なデータが利用可能であれば、温度、相対湿度、歪速度の一意のセットそれぞれにより、テーブルに行が生成されます。
[テスト情報の編集] Ramberg-Osgood パラメータを決定するためのソースの日付とテスト方法の概要を示すダイアログ ボックスが表示されます。

[Ramberg-Osgood(張力): 等方性]テーブル

データ 説明
シグマ ゼロ 樹脂歪が優位となる応力レベルです。
n Ramberg-Osgood 曲線形状パラメータ
Alpha 方向性影響定数。特定の方向における繊維比率の指標です。
Beta 方向性影響定数。特定の方向における繊維比率の指標です。
Eig 有効な最大許容応力値です。この値は繊維配向が 0º、45º、90º における、材料の破断応力レベルに基づいています。
マトリックス弾性率 樹脂マトリックスを構成する材料の単軸の剛性(単位面積あたりの力)。
マトリックス ポアソン比 マトリックスを構成する材料の単軸伸張における横方向の収縮の比率。
ファイバー弾性率 ファイバーを構成する材料の単軸の剛性(単位面積あたりの力)。
ファイバー ポアソン比 ファイバーを構成する材料の単軸伸張における横方向の収縮の比率。
破損時の最大 Von Mises マトリックス応力 応力-歪曲線上で取得する最高点。
温度 材料テスト時の温度。
相対湿度 材料テスト時の相対湿度。
歪速度 材料テスト時の歪速度。