浮力による流れ(自然対流)または静水圧の計算には重力加速度ベクトルを使用します。ほとんどの解析は地球上で発生するため、[地球]が重力指定方法として選択されている(既定)ことと、単位ベクトルによってモデル内の重力の方向が指定されていることを確認します。たとえば、「下方向」が負の Y 方向としてモデルが作成されている場合、重力の単位ベクトルは次のようになります。
0,-1,0
他の惑星(あるいは地球上と重力が異なる場所)における浮力による流れまたは静水圧の場合は、重力指定方法として[コンポーネント]を選択し、重力ベクトルの大きさ(解析に用いた単位)と方向を入力します。
重力ベクトルは、強制対流では必要ありません。
重力を移動固体に作用する力として含めるには、駆動力あるいは抵抗力として重力に相当する力を設定する必要があります。必要であれば、重力を追加の駆動力、あるいは抵抗力として追加することも可能です。流れの浮力をシミュレートしない限り、計算ダイアログで重力ベクトルを移動固体に指定する必要はありません。