ほとんどのAECアプリケーションでは空気が主要な物理材料です。各アプリケーショントピック(機械、自然換気、外部)ではそれぞれのタイプで空気をどのように使用するか詳しく説明しています。
固体材料は通常建物やその他のソリッドをシミュレートするのに使用されます。内部ファンまたは分布抵抗のような材料デバイスは、複雑な装置(ファン、フィルタ、バッフルなど)を簡略なジオメトリでシミュレートする便利な方法です。このトピックでは、AECモデルでの固体材料、内部ファンデバイス、分布抵抗デバイスの使い方を説明します。
デフォルト材料データベースには広範な固体材料が含まれています。AECアプリケーションでは次の材料がよく使われます。
カスタム材料
その他AECアプリケーションでよく使われる材料タイプがいくつかありますが、バリエーションが多いためデフォルト材料ライブラリには含まれていません。それらの固体材料には次のようなものがあります:
材料エディタを使用して材料を作成し、カスタム材料データベースに保存することができます。
等価な物性値を持つ材料
モデルの複雑性を緩和する便利な方法として、複雑なアセンブリと等価な熱特性を持つ単一の部品を使用する方法があります。例には次のようなものがあります:
内部ファンデバイスは非常にシンプルなジオメトリを使って、部屋または構造内の空気の流れを作り出します。これにより、物理的に回転する羽根をモデル化することなく、ファンの効果をシミュレートすることができます。流れは一定の流量またはファン特性カーブ(PQカーブ)として指定してください。
内部ファンの最もよくある使い方の1つは、データセンターのサーバーラックアセンブリ内の空気の動きをシミュレートすることです。ラック内のすべてのファンをモデル化するかわりに、すべての小さなファンと同じ流れを作り出す単一のファンデバイスを使用します。
AEC アプリケーションの基本的なファンのベスト プラクティス:
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複雑であるが規則的な障害物ジオメトリをシミュレートするのに分布抵抗デバイスを使用します。これにより、シンプルなジオメトリ表現で障害物による圧力損失をモデル化することができます。
AEC シミュレーションの分布抵抗アプリケーション
AECアプリケーションでは、分布抵抗を使用する機会は数多くあります。これらはHVACシステム、データセンター、実験室空間等のアプリケーションに極めて便利です。モデル要素には次が含まれます:
AEC アプリケーションでの抵抗の使用方法
抵抗の定義方法はいくつかあります。分布抵抗の使用方法についての詳細
AECで最も簡単でよく使われる手法は、開口面積比です。これは障害物の総面積に対する開口部面積のパーセンテージを表す、ジオメトリから算出されるモデルです。
開口面積比は、多孔板やバッフルなど、総面積と開口部面積が簡単に計算できる障害物に使用します。
AECアプリケーションでよく使われる別の方法に、P-Q特性があります。この方法では、圧力損失と流量データのテーブルを使って圧力損失を計算します。
障害物の負荷カーブデータ(流量の関数としての圧力損失)が存在する場合に使用します。
AEC アプリケーションの基本的な抵抗のベスト プラクティス: