静電電流と電圧解析

乗数

モデルに適用する場合、さまざまな静電気負荷の大きさを制御する乗数は 2 つあります。これらの乗数は、[全般]タブの[解析パラメータ]にあります。値[境界電圧乗数]は、モデルの電圧に適用される大きさを乗算します。[電流または荷電源乗数]は、モデルの荷負荷または電流負荷の大きさを乗算します。

[境界電圧乗数]を除くこれらのフィールドのいずれかで値が 0 の場合、モデルのタイプの負荷が無効になります。[境界電圧乗数]の値が 0 の場合、適用された電圧の大きさが 0 に変わります。

2D モデルの流線の計算

2D モデルで、[解析パラメータ]ダイアログの[オプション]タブ内にある[流線パラメータの起動]がアクティブの場合、モデルの電流の流れを示す曲線が算出されます。これらの曲線は、結果環境で表示可能です。

解法オプションセクション

[解法のタイプ][解]タブの[解析パラメータ]で静電解析の解法の種類を選択できます。関連情報については、「使用可能なソルバー タイプ」も参照してください。オプションは次のとおりです。

解マトリックスを作成するが解析を実行しない場合、[剛性計算の後停止する]のチェック ボックスをオフにします。これは、方程式番号マトリクスを使用する必要がある場合にのみ役に立ちます。それ以外では、解析実行時に剛性マトリクスが常に計算されるため、通常の状況でこのオプションを使用するメリットはありません。

スパース行列および反復法ソルバーの場合、要素データの読み取りおよびマトリックスの作成で使用できる RAM の容量を[メモリ割り当てのパーセンテージ]フィールドでコントロールします。低い値を指定することをお勧めします。(値が 100% 以下となる場合は、使用可能な物理メモリが使用されます。 100% より大きな値を指定すると、メモリ割り当てにより使用可能な物理メモリと仮想メモリが使用されます。

上記で説明したように、一部のソルバーでは、コンピュータの複数のスレッド/コアを利用できます。これに該当する場合、[スレッド/コアの数]ドロップダウンが有効になります。最も速い解に使用できるすべてのスレッド/コアを使用するが、解析と同時に他のアプリケーションを実行できる計算能力が必要な場合に、より少ないスレッド/コアを使用する場合。

反復解法セクション

反復解法を選択すると、[反復解法]セクションが有効になります。このセクションの入力は次のとおりです。

  • [収束許容度]フィールドは、方程式のマトリクスに対する解の精度を指定します。許容度が小さいほど、解が正確になります。
  • [最大反復数]は、この反復数以内で方程式のマトリクスが解決しない場合、解析を停止します。
    重要: 解の精度は、収束許容度によって異なります。許容度が小さいほど解は正確になりますが、より反復が行われます。反復解法と同様、結果をチェックして適切な精度であることを確認します。異なる収束許容度で解析を 2 回実行することが精度を確認できる最善の方法である場合があります。

スパース解法セクション

このオプションを選択すると、[スパース解法]セクションが有効になります。入力は次のとおりです。

  • [スパース解法のタイプ]には、現在使用できるスパース解法のリストが表示されます(スパース解法は、Windows オペレーティング システムにのみ使用できます)。使用可能なスパース解法は、次のとおりです。
    • 既定: BCSLIB-EXT 解法を使用します。
    • BCSLIB-EXT: ボーイング解法を使用します。BCSLIB-EXT ソルバーでは、環境変数 USERPROFILE で指定されたフォルダに一時ファイルが作成される場合があります。既定では、この変数はフォルダ C:¥Documents and Settings¥Username に設定されています。C: はオペレーティング システムがインストールされている場所を示します。BCSLIB-EXT ソルバーから返されるエラー番号 -701 または -804 は、一時ファイルを格納するためのハード ディスク スペースが不足していることを意味します。このエラーが発生する場合、USERPROFILE 変数を十分なハード ディスク スペースを提供できるディレクトリに変更します。環境変数の変更方法については、Windows のヘルプおよびオンライン サポートを参照してください。
  • [解法のメモリ割り当て]は、BCSLIB-EXT 解法のスパース マトリクス解法時に使用するメモリの量を設定します。メモリをより多く割り当てると、解析が速くなります。もう 1 つのスパース解法では、自動的にメモリ設定を調整するため、設定は必要ありません。

テキスト出力ファイルのデータ管理

解析が完了した後、解析の結果をテキスト ファイルに出力できます。[解析パラメータ]ダイアログ ボックス、[出力] タブを使用し、このファイルに出力するデータを管理します。