次の 5 つの条件が満たされている場合、モデルの隣接するパーツ間の溶接損傷を解析することができます。
溶接損傷の設定にアクセスするには:
ここで指定したオプションと値は、BSCONP カードのパラメータとして Nastran デッキに出力されます。
[接触オプション]ダイアログ ボックスの[溶接損傷モデル]タブのパラメータは次のとおりです。
[破壊理論]: 適切な接触タイプの場合は、溶接接着損傷を判定するために、このドロップダウン メニューから次の 3 つのオプションが利用できます。
応力に基づく溶接損傷は、溶接接触(対称または非対称)でのみサポートされます。 [オフセット溶接]接触ではサポートされていません。
変位に基づく溶接損傷は、溶接接触とオフセット溶接接触(対称または非対称)でサポートされています。
| 指定するパラメータ(次の定義を参照): | 溶接損傷破損モデルと既定値 | ||
|---|---|---|---|
| SDMAXT および/または SDMAXS | UDINITT および/または UDINITS | UDMAXT および/または UDMAXS | |
| ✓ |
UDINITi が SDMAXi および同等の溶接応力と最初の荷重増分からの変位を使用して計算される、応力に基づく損傷モデル。 UDMAXi は、損傷開始後の破損に対する増分変形であり、計算された UDINITi 値の 0.1% に設定されています。 |
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| ✓ | ✓ |
UDINITi が SDMAXi および同等の溶接応力と最初の荷重増分からの変位を使用して計算される、応力に基づく損傷モデル。 UDMAXi は、損傷開始後の破損に対する増分変形です。 |
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| ✓ | ✓ |
変形ベースの損傷モデルです。 |
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| ✓ |
UDMAXi の既定が 2 * UDINITi に設定される変形ベースの損傷モデルです。 |
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| ✓ |
UDINITi の既定が 0.5 * UDMAXi に設定される変形ベースの損傷モデルです。 |
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必要なパラメータを指定しない場合、損傷モデルは使用されません。 |
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注: UDINITiの値が指定されている場合は、SDMAXiの値が無視されます。
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UDINITT パラメータと UDINITS パラメータは無視されます。
粘性ゾーン破損理論は、接触タイプが溶接(対称または非対称)である場合にのみサポートされます。 [オフセット溶接]接触ではサポートされていません。
[引張応力(損傷開始)]: (Nastran SDMAXT パラメータ、実数 ≥ 0.0、既定 = 0.0) このパラメータは、損傷開始時の溶接接着材料の引張応力です。
[せん断応力(損傷開始)]: (Nastran SDMAXS パラメータ、実数 ≥ 0.0、既定 = 0.0) このパラメータは、損傷開始時の溶接接着材料のせん断応力です。
[法線への分離(損傷開始)]: (Nastran UDINITT パラメータ、実数 ≥ 0.0、既定 = 0.0) このパラメータは、損傷開始時のマスター溶接面の法線への分離です。
[接線方向へのずれ(損傷開始)]: (Nastran UDINITS パラメータ、実数 ≥ 0.0、既定 = 0.0) このパラメータは、損傷開始時のマスター溶接面に対する接線方向へのずれです。
[法線への分離(完全損傷)]: (Nastran UDMAXT パラメータ、実数 ≥ 0.0、既定 = 0.0) このパラメータは、完全損傷時のマスター溶接面の法線への分離です。
[接線方向へのずれ(完全損傷)]: (Nastran UDMAXS パラメータ、実数 ≥ 0.0、既定 = 0.0) このパラメータは、完全損傷時のマスター溶接面に対する接線方向へのずれです。
溶接接触面に沿った要素を引き離して、溶接接着材料の損傷を判定することができます。つまり、変位モデル結果で発生している溶接損傷を分離によって確認することができます。
さらに、溶接損傷計算を実行したときに 3 つの Nastran 出力ベクトル(次に説明)が生成されます。ただし、これらの 3 つの結果は現在 Simulation Mechanical の結果環境でサポートされていません。 溶接損傷に関連付けられている結果コンターを表示するには、Autodesk Nastran エディタにモデルをエクスポートし、シミュレーションや結果のポストプロセスを実行する必要があります。追加の溶接損傷の結果は次のとおりです。
σeqv = [σnormal2 + 3(τx2 + τy2)]1/2
ここで、
DEFF = [DZ2 + (DX2 + DY2) / 3]1/2
ここで、