Nastran 溶接損傷の判定

次の 5 つの条件が満たされている場合、モデルの隣接するパーツ間の溶接損傷を解析することができます。

溶接損傷の設定にアクセスするには:

  1. 1 つまたは複数の接着または溶接接触ペアを定義します。
  2. ブラウザ内の明示的に定義された接触ペアの見出しをダブルクリックするか、1 つまたは複数の接触の見出しを選択し、右クリックして右クリック メニューから[設定を編集]を選択します。
  3. [接触オプション]ダイアログ ボックスの上部にあるドロップダウン メニューから[Nastran 接触(BSCONP)オプション]を選択します。
  4. [溶接損傷モデル]タブに移動します。

    ここで指定したオプションと値は、BSCONP カードのパラメータとして Nastran デッキに出力されます。

重要: [接触オプション]ダイアログ ボックスの[一般]タブと[高度]タブに含まれている Nastran 固有の接触オプションは、すべての解析および接触タイプ(非線形解析も含む)で同一です。 これらの 2 つのタブの設定については、「Nastran 接触オプション一般情報(複数の解析タイプで共通)」ブランチののページを参照してください。

[溶接損傷モデル]タブ

[接触オプション]ダイアログ ボックスの[溶接損傷モデル]タブのパラメータは次のとおりです。

[破壊理論]: 適切な接触タイプの場合は、溶接接着損傷を判定するために、このドロップダウン メニューから次の 3 つのオプションが利用できます。

[引張応力(損傷開始)]: (Nastran SDMAXT パラメータ、実数 ≥ 0.0、既定 = 0.0) このパラメータは、損傷開始時の溶接接着材料の引張応力です。

[せん断応力(損傷開始)]: (Nastran SDMAXS パラメータ、実数 ≥ 0.0、既定 = 0.0) このパラメータは、損傷開始時の溶接接着材料のせん断応力です。

[法線への分離(損傷開始)]: (Nastran UDINITT パラメータ、実数 ≥ 0.0、既定 = 0.0) このパラメータは、損傷開始時のマスター溶接面の法線への分離です。

[接線方向へのずれ(損傷開始)]: (Nastran UDINITS パラメータ、実数 ≥ 0.0、既定 = 0.0) このパラメータは、損傷開始時のマスター溶接面に対する接線方向へのずれです。

[法線への分離(完全損傷)]: (Nastran UDMAXT パラメータ、実数 ≥ 0.0、既定 = 0.0) このパラメータは、完全損傷時のマスター溶接面の法線への分離です。

[接線方向へのずれ(完全損傷)]: (Nastran UDMAXS パラメータ、実数 ≥ 0.0、既定 = 0.0) このパラメータは、完全損傷時のマスター溶接面に対する接線方向へのずれです。

溶接損傷の結果

溶接接触面に沿った要素を引き離して、溶接接着材料の損傷を判定することができます。つまり、変位モデル結果で発生している溶接損傷を分離によって確認することができます。

さらに、溶接損傷計算を実行したときに 3 つの Nastran 出力ベクトル(次に説明)が生成されます。ただし、これらの 3 つの結果は現在 Simulation Mechanical の結果環境でサポートされていません。 溶接損傷に関連付けられている結果コンターを表示するには、Autodesk Nastran エディタにモデルをエクスポートし、シミュレーションや結果のポストプロセスを実行する必要があります。追加の溶接損傷の結果は次のとおりです。