Helius PFA 材料の識別と定義

Helius PFA で使用する材料を適切に定義します。

Helius PFA を使用して特定の複合材料または粘性材料に対する構成関係を提供する場合、Abaqus/Standard は、これをユーザ定義の材料と見なします。 従って、Abaqus/Standard は、各ユーザ定義材料に対して次の 3 つのキーワード ステートメントを要求します。

  1. *MATERIAL、
  2. *USER MATERIAL、および
  3. *DEPVAR。

これらのキーワードおよび Abaqus/Standard における機能の詳細については、『Abaqus キーワード リファレンス マニュアル』を参照してください。ここでは、Helius PFA の材料定義でこれらのキーワードを使用する方法について簡単に説明します。

*MATERIAL キーワード ステートメントは複合材料または粘性材料の名前を識別するために使用されます。複合材料を定義する場合、材料名は Helius PFA の複合材料データベースに格納された複合材料名と完全に一致する必要があります。複合材料データベースに追加できる材料ファイルを作成する方法の詳細については、『Composite Material Manager ユーザ ガイド』を参照してください。

*USER MATERIAL キーワード ステートメントは、材料をユーザ定義材料として識別します。*USER MATERIAL キーワード ステートメントのデータおよびオプションは、材料に使用する必要のある特定の種類のマルチスケール構成関係を識別するために、Helius PFA によって使用されます。

*DEPVAR ステートメントは、モデルの各積分点で追跡する必要のある、Abaqus/Standard 内の MCT 状態変数の格納領域を要求するために使用されます。

*MATERIAL、*USER MATERIAL および *DEPVAR キーワード ステートメントの特定のデータおよびオプション(およびそのフォーマット要件)については後述します(「Abaqus/CAE を使用して入力ファイルを作成する」および「テキスト エディタを使用して Abaqus 入力ファイルを変換する」)。ここでは、これらの 3 つのキーワード ステートメントは、Helius PFA によって処理される複合材料を識別し、使用されるマルチスケールの構成関係の特定の形式を識別するために集合的に使用されるということを理解しておくだけで十分です。