複合材料の MCT 状態変数出力を要求する

複合材料の結果を表示するために、解に依存する出力を要求します。

解に依存する MCT 状態変数(SDV)は、有限要素モデルの各積分点で目的の構成数量を追跡します。モデル内に存在する解に依存する状態変数の数は、いくつかの要因によって異なり、*DEPVAR キーワードによって指定されます。この数を決定するには、次のフロー チャートを使用します。解に依存する MCT 状態変数の既定の命名規則はSDVi で、ここで i = 1、2、3、...、7、11、13、17、35、または 91 です。最も有益な MCT 状態変数は SDV1 で、有限要素モデル内の各積分点における複合材料の個別の破損状態を追跡します。SDV1 の離散値の解釈は、解析で使用する Helius PFA 材料の特定の非線形性機能セットによって異なります。付録 C には、各 MCT 状態変数の完全な説明が記載されており、材料タイプと呼び出される材料の非線形性機能のさまざまな組み合わせに対する SDV1 の離散値の解釈を定義する表も含まれています。

既定では、MCT 状態変数は自動的に出力データベース ファイル(*.odb ファイル)に書き込まれなく、明示的に要求する必要があります。MCT 状態変数の出力は、[Edit Field Output Request]ダイアログ ボックスで要求できます。このダイアログ ボックスはメイン ツールバーで[Output] > [Field Output Requests] > [Edit] > [Name of output request]をクリックして、[Step module]からアクセスします。MCT 状態変数の出力を要求するには、下に示す出力変数のスクロールバーのリストから[SDV, Solution Dependent State Variables]というラベルが付いたボックスを選択します。

既定では、フィールド変数(MCT 状態変数を含む)は、各レイヤ要素の上部と下部の断面の点のみで出力されます。各材料層内のフィールド変数を表示するには、下図でハイライト表示されたテキスト ボックスに値を入力して、追加の断面の点を指定します。たとえば、「MCT 状態変数の出力を要求する」セクションで示すような、層ごとに 3 つの断面の点がある 4 層の平坦な複合材料プレート(合計 12 の断面の点)を検討してみます。既定の断面の点値を使用した場合、点 1 と 12 だけの結果が表示されます。内部の材料層の結果にはアクセスできません。しかし、各断面の点の出力を要求した場合、各層の完全な解析結果を表示できます。