外部参照図面のオブジェクトの[境界スペース]プロパティを変更したくない場合は、ホスト図面で優先設定を使用すると、外部参照図面に変更を加えずに外部参照の境界オブジェクトを変更することができます。たとえば、建築エンジニアが、受け取った建築図面からスペースを生成する際に、元の図面の境界オブジェクト変更したくない場合は、その図面を新しいホスト図面に外部参照し、その新しいホスト図面で外部参照オブジェクトの[境界スペース]プロパティを変更することができます。外部参照元の図面は変更されずに、新しい図面では、外部参照図面で生成されたスペースとは別のスペースを生成することができます。
- スペースの生成元とする図面をホスト図面に外部参照します。
- 外部参照を選択します。
- プロパティ パレットで、[詳細]カテゴリーをクリックし、境界スペースの設定が[はい]に設定されていることを確認します。
- (ホストと外部参照の両方の)図面の境界オブジェクトをすべて表示するため、



をクリックします.
このコマンドによって表示されたオブジェクトが要件を満たしていない場合は、スペース生成をキャンセルし、まず、目的の外部参照オブジェクトの[境界スペース]プロパティに優先設定を適用する必要があります。
- コマンド プロンプトに対して、aecspacesetboundingobjects と入力します。
- 外部参照で目的の境界オブジェクトを選択し、[Enter]を押します。
- コマンド ラインに、Y (はい)と入力して優先設定を生成し、[Enter]を押します。
注: 外部参照の優先設定が有効なのは、その優先設定が設定されているホスト図面で外部参照に対して選択したインスタンスだけです。同じ外部参照図面が、別のホスト図面に参照されている場合や、別のインスタンスとして同じホスト図面に参照されている場合は、優先設定は存在しません。
ここでスペースを生成する場合は、外部参照で更新されたすべてのオブジェクトがスペース生成に使用されます。
- 優先設定をまだ適用していない状態で、外部参照図面のオブジェクトの[境界スペース]プロパティが[はい]に設定されていなかったり、有効なスペースがオブジェクトによって囲まれていないので有効なスペース境界が見つからない場合は、タスク ダイアログ ボックスが表示されて、スペースの境界を設定するオブジェクトを選択するように求められます。
- この場合、境界オブジェクトとして表示されているオブジェクトをすべて選択するか、個々のオブジェクトを選択し、[Enter]を押します。これにより、選択したすべてのオブジェクトの[境界スペース]プロパティが自動的に[はい]に設定されます。また、これらのオブジェクトが外部参照に存在する場合は、現在の図面内のこれらのオブジェクトに優先設定が追加されます。