既定では、PLC モジュールを作成すると、PLC データベース ファイル エディタにより、[新規モジュール]ダイアログ ボックスで定義した端子と同じ数の空白の[端子タイプ]フィールドがリストされます。
これで 9 つの端子 8 つのアドレッシング可能なI/O ポイントを持つ、新しい空白の入力モジュールが新たに設定されました。ここでモジュール内の各端子にいくつかの情報を定義する必要があります。最も重要な情報は、AutoCAD Electrical がモジュールを作成するためにまとめてスタックするシンボルです。通常、モジュールの最上位シンボルは、他のシンボルとは若干異なります。最上位シンボルは、最終シンボルで一度だけ発生する必要があるモジュールに関する基本情報を含むことができます。
[端子情報を選択]ダイアログ ボックスが表示されます。上シンボルには、[上部入力]、[上部出力]、および[上部端子]という 3 つのカテゴリがあります。[上部入力]および[上部出力]はアドレッシング可能な端子、[上部端子]カテゴリはアドレッシング不可能な端子です。
そのカテゴリで使用可能な端子は、最近使用された端子とともに表示されます。示される各端子はわずかに異なります。入力配線接続端子があるもの、入力と出力の両方に対する端子があるもの、または配線接続のないものがあります。
選択された端子は、[PLC データベース ファイル エディタ]ダイアログ ボックスの[端子タイプ]に割り当てられます。AutoCAD Electrical は、ブロックの挿入時にどの属性が取り込まれるか確認するために、ブロックを調べます。一部の属性は、上書き可能な事前定義された値とともに取り込まれます。端子タイプ リストの下のグリッドに定義済みの値が表示されます。
7 つの端子がすべて同時に割り当てられます。
[端子情報を選択]ダイアログ ボックスの代わりとして、 事前に定義された[端子タイプ]のドロップダウン リストを使用することもできます。[端子タイプ]の矢印をクリックし、使用可能な端子タイプのリストから選択します。
使用されていない端子を含むモジュールもあります。PLC モジュールを AutoCAD Electrical 図面に作成する場合、[モジュール レイアウト]ダイアログ ボックスで未使用および余分な接続を含めるかどうか選択できます。この切り替えが選択されていない場合、PLC データベース ファイル エディタで "表示: 未使用端子を含めない場合" とマークした端子エントリはすべてスキップされます。この切り替えが選択されている場合、"表示: 未使用端子を含む場合" とマークしたエントリはすべてスキップされます。これによってモジュールの表示方法に柔軟性が加わります。
パラメトリック ビルドが入力から出力、またはその逆に切り替えられたとき、AutoCAD Electrical に新しい開始アドレス番号の入力を求めさせることができます。AutoCAD Electrical に新規の出力アドレスの入力を求めるプロンプトを表示させたい行では、[出力]を選択します。新規の入力アドレスを再確認させたい場合は、リストから[入力]を選択します。
AutoCAD Electrical は PLC モジュールを生成する場合、I/O ポイントおよび接続点の間隔に現在の横線を使用します。[現在の間隔に対する比率]を指定すると、AutoCAD Electrical はこの間隔の比率の値を端末タイプ I/O ポイントまたは配線接続エントリ ラインで確認し、横線の間隔の比率を使用します。たとえば、所定のエントリを 2 とすると、ポイントは横線の間隔いっぱいの位置ではなく、横線間隔の 2 倍の位置に挿入されます。1.5 という値では、通常の横線間隔の 1.5 倍の位置にポイントが挿入されます。0.0 という値では、前のポイントと同じ位置に特定の I/O ポイントが配置されます。
[スタイル ボックスの寸法]ダイアログ ボックスでは、オフセット値や線のプロパティなど、PLC の作成時に使用されたスタイル番号に基づいてモジュール ボックスの寸法を定義します。
およそ 20 個のシンボルがあります("HP?*.dwg" というファイル名付きで、 "?" はスタイル番号です)。これらはライブラリ フォルダの各スタイルに関連付けられています。スタイルを作成するには、既存のスタイルのシンボルを未使用の各スタイル番号(6-9)のいずれかにコピーして、ライブラリ シンボルを編集します。
ライブラリ フォルダ: C:¥Users¥Public¥Documents¥Autodesk¥Acade {バージョン}¥Libs¥{ライブラリ}¥
これは、モジュールを囲む四角形の右、左、上、下のオフセットを設定する値です。オプションの[スプリット型上辺]および[スプリット型底辺]は分割モジュールのオフセットを指定するもので、[スプリット型上辺]は分割モジュールの上部のオフセットを、[スプリット型底辺]は分割モジュールの下部のオフセットをそれぞれ指定します。空白のままにすると、矩形状の上辺値と底辺値が使用されます。
[PLC データベース ファイル エディタ]のライブラリ シンボルを管理するには、 [端子台設定]ダイアログ ボックスを使用します。リスト内の最後のエントリの任意のボックスをクリックすると、リストに端子を追加できます。リストの最後に、空のエントリ行が追加されます。ここで、ブロック名を定義し、端子カテゴリに割り当てて選択できる状態にし、説明を加え、ダイアログ ボックスの表示に使用するビットマップを割り当てる必要があります。
リストには、ブロック名、カテゴリ、説明(重複不可)、および各端子タイプに関するビットマップ ファイル例が表示されます。
[ブロック名] |
パラメトリック PLC ブロックを作成する場合に定義します。ブロック ファイル名は、第 3 番目にはPLCスタイル番号を、第 1 番目には向きを特定するための命名規則に従って作られています。 |
[カテゴリ] |
特定の種類の端子を簡単に検出するため、[PLCデータベース ファイル エディタ]で使用します。 |
[説明(重複不可)] |
端子タイプの選択処理中に使用されます。他と重複しないようにする必要があります。 |
[サンプル ビットマップ ファイル] |
このファイルは、端子ビューを表示して選択するために、PLCデータベース ファイル エディタでも使用されます。 PLCデータベース ファイル エディタ以外のツールでシンボルや BMP ファイルを作成する必要があります。シンボルは、標準ライブラリ検索パスで見つかりますが、PLC ビットマップ イメージは、PLC データベース自体と同じ OS フォルダ(C:¥Users¥{ユーザ名}¥Documents¥Acade {バージョン}¥AeData¥{言語コード}¥PLC)に保存されます。 |
[端子台設定]ダイアログボックスには、[端子情報を選択]ダイアログ ボックスに表示される端子ブロックのライブラリ シンボルが記載されます。1 列目に、端子タイプ 1 に対して選択した端子のブロック ファイル名およびサンプル ビットマップ ファイルが表示されます。
[PLC パラメータを選択]処理の動作中にグラフィック スタイルが使用されます。これらのビットマップ イメージは、C:¥Program Files¥Autodesk¥AutoCAD {バージョン}¥Acade に保存されており、通常の処理中や PLC エントリの選択時に表示されます。P_STYLEx.bmp など、すでに存在するファイルと同じ名前を使用してください。ここで、「x」は PLC スタイルの 1 - 9 を示します。
ブロックに関連付けられた属性は、事前に定義された値とともにダイアログ ボックスのツリー構造セクションの下に表示されます。
[LINE1]の値は、[RACK %%1]であり、[LINE2]の値は、[SLOT %%2]であることに注意してください。プロンプト値 %%1 と%%2 には、プロンプトが表示されたときにテキスト ボックスに入力した内容が入ります。ラックとスロットの静的文字は、PLC モジュールが作成されると属性に表示されます。%%1 から%%9 まで複数のプロンプト変数があります。端子ブロックに存在する属性にプロンプト文字列が追加されます。既存の属性を使用せずに別のプロンプトを追加する場合は、[LINE3]などの新規属性を追加するために、ブロックファイルを変更する必要があります。
上端子は、パラメトリック PLC 挿入処理中にプロンプトを受け付けることができる唯一のシンボルです。
[モジュールのプロンプト]変数の他に、AutoCAD Electrical はアドレス変数の使用もサポートしています。モジュールが挿入されると、PLC I/O アドレスが一部の AutoCAD Electrical 設定とモジュール設定に基づいて計算されます。AutoCAD Electrical が挿入する各アドレス値に接頭辞または接尾辞を組み込むように、AutoCAD Electrical をトリガーできます。
%%N は計算済み I/O アドレスを表しており、"IN-" はアドレス値に追加される接頭辞です。プロンプト値を使用することもできます。たとえば、ラック番号とグループ番号(%%1 プロンプトと %%2 プロンプト)を永久的に各 I/O アドレス値にエンコードする場合は、日付ファイル内の各 I/O アドレス エントリを "TAGA_=%%1%%2%%" という形式でエンコードします。
[PLC パラメータを選択]ダイアログ ボックスが表示されます。
モジュールは次のようになります。[製造元]、[カタログ番号] 、[説明]の各属性もモジュールの最上位に表示されます(表示省略)。