一般的に、マシン デザイン ファイルは特定のポストに対して作成されているわけではありません。例えば、サブスピンドルのオプションがない旋盤のメインスピンドルのシミュレーションは、サブスピンドルをサポートしていないポストとともに適切に作用します。この関係性には、次のような注意点があります。フライス盤には、最初の 2 つの項目のみが該当します。旋盤と Turn/Mill マシンには、すべての項目が該当します。
- MD ファイル (XBUILD の [シミュレーション] > [MD ファイル 設定]) - このフィールドには、マシンの .md ファイル名(パスは省略)を入力しておくことが推奨されています。これにより、シミュレーションの際、CNC ファイルと同じディレクトリに保存されているマシン デザイン ファイルが検出されるようにします。その結果、マシン デザイン ファイルとポストの組み合わせをどこにでも移動して作業できるようになります。
- 早送りを折れ線で表示 (XBUILD の [CNC 情報] > [一般設定]) - このオプションは、シミュレーションのみに作用します。XBUILD が生成する NC コードには影響しません。
- B 軸サポート (XBUILD の [CNC 情報] > [一般設定]) - B 軸旋盤、または、旋削用に高速回転するハイブリッド フライス盤(SuperMILLER や Variaxis など)を使用している場合、このオプションを選択します。
- 刃物台情報 (XBUILD の [CNC 情報] > [刃物台]) - ここでの番号と配置設定は、マシン デザイン ファイルの内容と一致していなければなりません。例えば、メインスピンドル側の下部タレットは、サブスピンドル側の下部タレットとはまったく異なるものです。
- スピンドル間の距離 (XBUILD の [CNC 情報] > [スピンドル]) - スピンドル間の距離は、サブスピンドルによる受け渡しに大変重要です。サブスピンドル ホームのマシン Z 座標 と サブスピンドル最大値(左端)のマシン Z 座標 を設定することができます。ここでの符号(+ -)は、マシン デザイン ファイル内のサブスピンドル ソリッドのローカル座標系と一致していなければなりません。例えば、サブスピンドル左端の Z 座標が -63 インチの場合、サブスピンドル ソリッドのローカル座標系の Z は右向きでなければなりません。これにより、「マイナス Z の移動」が「左に移動」と認識されます。