パーツ ハンドリング動作ダイアログ

パーツ ハンドリング動作 ダイアログを使用して、振れ止めと芯押し台をプログラミングします。

パーツ ハンドリング動作 ダイアログを表示するには、まず、[マシン デザイン] タブ > [オプション] パネル > [設定] から マシン デザイン設定 ダイアログを開き、Turn/Mill インターフェース オプションを選択しておかなければなりません。それから、[マシン デザイン] タブ > [動作] パネル > [パーツ ハンドリング動作] を選択します。

ソリッド - 動作を設定するソリッドを選択します。

このセクションを使用して、ソリッドを爪として設定します。

爪は、チャックの爪(旋盤のスピンドル上)、振れ止めの爪の、どちらにもなります。チャック上の爪は開閉し、振れ止めの外側の爪は回転します。

爪の移動の場合、爪のローカル座標系での移動軸 (ローカル座標 X で移動、または、ローカル座標 Y で移動) を選択します。

ローカル座標 X で移動 での移動の場合、爪はそのローカル座標系のプラス X 方向に開き、マイナス X 方向に閉じます。.md ファイルでソリッドをチャックの(移動する)爪として設定することにより、.md ファイルに BASIC コードを書き込んで閉じる必要がなくなります。移動する爪として設定した場合、BASIC コールバック フックを用いて移動してはいけません。独自の方法で爪を移動する場合、未設定のままにしておきます。

回転 +C を選択した場合、爪はそのローカル座標系のプラス Z 軸方向に回転して閉じ、反対方向に回転して開きます。回転 -C を選択した場合、爪はそのローカル座標系のマイナス Z 軸方向に回転して閉じます。

振れ止め

このセクションを使用して、ソリッドを振れ止めとして設定します。

主動部(親)の振れ止めソリッド(振れ止めとマシンをつなぐソリッド)に ローカル座標 Z で移動 を指定して、「パーツサポート開始」フィーチャーと「パーツサポート停止」フィーチャーで Z 方向にスライドするようにします。振れ止めの爪は、振れ止めソリッドの従動部(子)でなければなりません。

パーツとともに X 方向、または、Y 方向に移動する、中心には配置されていない振れ止めには、ローカル座標 X で移動、または、ローカル座標 Y で移動 を指定します。

振れ止めは、他のソリッド、または、振れ止め自身に触れるまで徐々に閉じていく、感圧爪としてシミュレーションされます。爪の移動時に、振れ止めの爪とハウジング同士が接触しないようにデザインします。

振れ止めを「開いた位置」にモデリングします。「パーツサポート開始」フィーチャーは、爪を開き(最初に開いた際には何も起こりません)、振れ止めのローカル座標系を適切なつかみ代に配置します。その後、爪がストックに触れるまで振れ止めを閉じます。次の「パーツサポート開始」フィーチャーでは、振れ止めを再配置し、モデリングされた位置に爪を開き、振れ止めを配置して、爪を閉じます。例えば、最初の「パーツサポート開始」フィーチャーが 37 度で爪を閉じた場合、次の「パーツサポート開始」フィーチャーでは爪が 37 度で開きます。

サブスピンドル

旋削サブスピンドルとして動作 を選択して、ソリッドをサブスピンドルとして設定します。

芯押し台

芯押し台として動作 を選択して、主動部(親)のソリッドを芯押し台として設定します。芯押し台ソリッドとその従動部(子)は、「パーツサポート開始」フィーチャーと「パーツサポート停止」フィーチャーで、そのローカル座標系原点から、セットアップ座標系のつかみ代まで Z 方向に移動します。

芯押し台には、固定センターと回転センターの 2 つのタイプがあります。回転センターの芯押し台は、ストックのサポートにともない回転します。固定センターの芯押し台は、回転しません。回転センターの芯押し台はよりソフトな材料からできており、再加工することもできます。固定センターの芯押し台はよりハードな材料からできています。通常、芯押し台のノーズ部には 60 度の角度が付いています。回転センターの芯押し台は常にタレットにホールドされているとは限りません。芯押し台の中には、芯押し台のピースを回転させられるスピンドルを持つものもあります。

また、Z 方向に移動するハイドロリック感圧シリンダーの搭載された芯押し台も存在します。この場合、芯押し台による処理は 2 段階となります。サイズの大きな芯押し台のハウジングをストックの前に配置すると、ハイドロリック シリンダー(または、円錐)がストックに触れるまで Z 方向に動きます。

固定センターの芯押し台では、芯押し台のローカル座標系を円錐の先端に配置し、「パーツサポート開始」フィーチャーをつかみ代 0 で設定して芯押し台の先端を Z=0 まで動かします。

または、「パーツサポート開始」フィーチャーのつかみ代を負の値に設定して、サイズの大きな芯押し台のハウジングをストックの前に配置します。その後、BASIC コールバック フック MachineSim_PartHandle を用いて、move in the hydraulic pressure sensing cylinder (ハイドロリック感圧シリンダーを稼働)します。MachineSim_PartHandle コールバック フックは振れ止め、または、芯押し台の開閉のたびに呼び出されます。位置決めの場合、位置決めの前と後の、計 2 度呼び出されます。move in the hydraulic pressure sensing cylinder を設定するには、MachineSim_PartHandle を用いて、アクションが eSimAction_TS_PostPosition (位置決め後の芯押し台)であるかどうかをテストします。芯押し台が向かって移動している場合、hydraulic pressure sensing cylinder をストックと接触するまで Z 方向に徐々に移動させることができます。また、芯押し台が離れて移動している場合、シリンダーを戻すこともできます。