マシンシ ミュレーション中、 FeatureCAM はソリッド同士の干渉をチェックします。干渉チェックはシミュレーションの主な目的の 1 つですが、ツールパスやマシンの設定とは無関係な「エラーではないエラー」が検出されることもあります。こうした「エラーではないエラー」の大半は、マシン デザイン ファイルの作成時に、マシンの可動部同士に適切なクリアランスを設けていないことから発生します。
可動部にはわずかなクリアランスを設定して、その部位が動いた際に他の部位と干渉しないようにしなければなりません。メイティングさせたフェース同士が平坦な場合、干渉が検出されることはほぼありません。しかし、シミュレーション中、ソリッドのカーブした面は平坦な多角形で近似されるため、フェース同士が平坦でない場合は干渉が起こりやすくなります。この近似の精度により、シミュレーションを低解像度で実行すると干渉(実際は干渉ではない)が検出され、解像度を上げると干渉が検出されないことがあります。よって、メイティングさせたカーブしたフェース同士には、適切なクリアランスを設定しなければなりません。
次は、クリアランスの例となります。各 2mm 程度に設定されています。
移動の干渉チェックは、マシン デザインが完成してフル マシン シミュレーションでテストできるまで行うことはできません。部位同士が近い距離で動くマシンの場合、マシン ソリッド(マシンの形状を定義するソリッド)が精巧にモデリングされていると、後でチェックする際の手間を省くことができます。ソリッド同士がマシンのホーム ポジションで動作する際、常に「エラーではないエラー」が検出されてしまいます。
エラーを視覚的に確認するのに加え、次の方法でソリッド同士がホーム ポジションで接触するのかどうかをチェックすることができます。
オーバーラップが検出された場合、オーバーラップの量やマシン ソリッドの用途に基づいて、次のように複数の方法で修正することができます。