出力設定値

出力設定値 は、指定の切込みと加工幅に対して最適な出力設定値と、指定のストック材料での送り速度です。デフォルトで、フラット エンド ミルを使用する 2.5D フライス加工工程に対して設定されています。計算方法は単純です。ストック材料には、材料除去の速度に対する出力設定値があります。必要なのは、加工幅や加工深さと、送り速度に基づく材料除去速度の計算のみです。その後、この値と、材料除去の速度に対する出力設定値を乗算します。

送りの最適化中、FeatureCAM はツールパス全体にわたって材料除去速度を計算します。値が目標の送りより速い場合は、減速します。値が目標送りより遅い場合は、加速します。

工程に、希望の出力値を設定します。この値を使用して 送りを最適化 し、工具負荷が均一になるようにします。この値は、フラット エンド ミルを使用する 2D 荒加工パスの想定出力設定値 (想定 HP) として自動的に割り当てられます。Z ステップ を設定した、フラット エンド ミルを使用する 3D 荒加工パスの想定出力設定値 (想定 HP) としても割り当てられます。その他のすべての工程で、このプロパティのデフォルト値はありません。

ツールパスの生成時は、切込み、加工幅、送り、ストック材料などに基づいて各工程の想定出力設定値が算出されます。これには、フィーチャーの実際の形状は考慮されません。想定出力設定値の算出には、単純な直線での加工が用いられます。値は、工程リスト情報 タブに想定出力設定値として表示されます。想定出力設定値は、固定の深さでフラット ボトム工具を使用して加工する工程のみに対して算出されます。これには、2.5D フライス加工フィーチャー、等高線荒加工フィーチャー、Z ステップが設定されたサーフェス加工フィーチャーが含まれます。

工程の 出力設定値 が未設定の場合、送り最適化 によって送り速度が変更されることはありません。つまり、各工程に特定の出力設定値を指定しなかった場合、送り最適化は、フラット エンド ミルを使用する 2D 荒加工工程と、Z ステップの設定された 3D 荒加工工程のみに作用します。

注: 2.5D フライス加工の仕上げ工程では、円弧の加速と減速設定 オプションを使用します。