Factory.xlt テンプレートのフィールドを解釈する

次の表では、Factory.xlt テンプレートに含まれているフィールドについて説明します。このテンプレートは、ファクトリ レイアウト データの読み取りおよび書き出しに使用し、[ステーション]、[製品]、[ルート]の 3 つのタブで構成されます。読み込みの手順については、「データを読み込む」を参照してください。書き出しの手順については、「データを書き出す」を参照してください

[ステーション]のデータ

ステーションとは、製造プロセスが製品を生成するためのマテリアルやコンポーネントに適用される領域です。テンプレートの各行は、ステーションを表します。

[名前] ステーション名
[識別子] ステーションの一意の識別子
[セットアップ コスト レート] ステーションのセットアップに要する単位時間あたりのコスト。この値に、特定のジョブに対する作業のセットアップ時間を掛けます。結果のコストは、そのジョブに対して製品を製造するのにかかる固定コストに集計されます。
[処理コスト レート] ステーションでの処理にかかる単位時間あたりのコスト。この値に、特定のジョブに対する作業の処理時間を掛けます。結果のコストは、そのジョブに対して製品を製造するのにかかる固定コストに集計されます。
[エネルギ消費率] 1 つのステーションにおける電力原単位。この値と、ステーションのジョブ処理時間を組み合わせることで、ステーションの消費電力がわかります。
[稼働率] ステーションが作業可能である比率。この値は、このステーションの利用率の計算に使用されます。0 ~ 100 % までの値を指定できます。
[基点] ステーションの位置の座標
[サイズ] ステーションの寸法

[製品]のデータ

1 つの製品には、1 つのコンポーネント、または製造プロセスの出力として生成されるアセンブリのどちらでも指定できます。製品は、他の製品の中にネストすることができ、マテリアル フロー ブラウザで階層的に表示されます。
[名前] 製品名
[親] サブ製品にとっての親製品。製品の階層を作成する際に使用します。

[ルート]のデータ

製品のルーティングには、ファクトリにおける特定の製品の製造プロセスの流れが表示されます。
[名前] ルート名
[ルート] ジョブのインジケータ。値は True または False のいずれかです。True の場合、行の項目はジョブを表します。
[製品] ルーティング対象の製品
[数量] ジョブに対して生産されるパーツの総数。
[バッチ サイズ]

トリップごとに搬送可能なパーツの総数。

たとえば、1 つのジョブで 100 個のパーツ([パーツの数量]の値)を生産するとします。フォークリフトを介して 4 つのジョブの生産品が搬送のパレットに配置可能だとします。この場合、バッチ サイズは 400 になります。
[単位時間生産目標](分単位) 1 分あたりに生産されるパーツの数。ステーションの設備稼働率 = ((セットアップ時間 + 処理時間) * ステーションにおけるすべてのジョブの単位時間生産目標(分単位)/稼働率) * 100%
[単位時間生産目標](日単位) 1 日あたりに生産されるパーツの数。ステーションの設備稼働率 = ((セットアップ時間 + 処理時間) * ステーションにおけるすべてのジョブの単位時間生産目標(日単位)/(シフト回数 * シフト時間 * 稼働率)) *100%

ステーションの設備稼働率 = 標準時間/タクト時間

タクト時間 = 稼働時間/需要

標準時間 = (セットアップ時間 + 処理時間)の合計

稼働時間 = シフト回数 *シフト時間 * 稼働率

需要 = 単位時間生産目標(日単位)

[ステーション] ルーティング対象の製品を生産しているステーション
[作業タイプ] 実行する処理のタイプ(溶接、組み立て、プレス加工、ドリル、機械加工)
[処理時間] 処理の所要時間
[セットアップ時間] 処理のセットアップの所要時間
[搬送タイプ] 製造プロセスで使用される搬送タイプのリスト
[速度] ステーション間の搬送タイプのトラベルにおける速度。
[単位時間コスト] 計測単位ごとの搬送コスト。
[ロード時間] 製品を搬送に積み込むのに要する時間
[アンロード時間] 製品を搬送からおろすのに要する時間
[双方向] マテリアル フローの方向。1 方向(単方向)または 2 方向(双方向)
[連続性(CON)] 搬送のフロー([続行]または[断続的])[続行]フローは進行中であり、人員は製品のバッチを連続的に処理します。[断続的]フローは、搬送手段に基づいて断続的に行われます。

[続行]の場合、一度にいくつのバッチが搬送セグメント上でアクティブであるかを判断するために、1 つのバッチに対する搬送トラベル時間がステーションの処理時間およびアンロード時間と比較されます。次に搬送コストは、搬送セグメント上でアクティブなジョブの数に応じて下げられます。