概要 - マップをディジタイズする

ディジタイズとは、紙ベースのグラフィカル情報をディジタル形式に変換する処理のことです。マップをディジタイズするときは、図面コマンドを使用して、紙のマップから DWG ファイルにデータをトレースします。

ディジタイズを行うと、ラスター イメージや紙の地図から情報を取得して、ディジタル マップに入力できます。

ディジタイズを計画する

ディジタイズを開始する前に、次の点を検討します。

可能であれば、1 つのマップのすべてのディジタイズを 1 回のセッションで完了するように計画してください。マップ メディアが時間の経過により歪む可能性があるからです。

リニア オブジェクトをディジタイズする

リニア オブジェクトとは、線分、円弧、ポリラインなどのオブジェクトです。

トポロジをディジタイズする

トポロジの作成に使用されるデータをディジタイズする場合は、次の原則に従うと、最適な結果を得られます。

トポロジの基本となるリニア要素をディジタイズしたら、トポロジを作成する前に、すべての問題点をクリーンアップする必要があります。

基準データ点と標石をディジタイズする

ディジタイズ マップと既存のディジタル マップを一致させる場合は、両方のマップに共通する正確であることが確認されている点を使用できます。

マップをディジタイズする際は、次の手順に従って、既知の制御点を確立します。

注釈を挿入する

ディジタイズしながら、ノードや重要な位置を示す文字をマップに追加できます。STYLE[文字スタイル管理]コマンドを使用して、isocp.shx などのシンプルなフォントの文字スタイルを固定の文字の高さで定義します。文字の高さを固定しておけば、文字を入力するたびに、文字の高さを指定する必要がなくなります。文字のスタイルと高さは、ディジタイズが終了してから修正できます。

ディジタイズしながら文字を入力する場合は、TEXT[文字記入]コマンドを使用します。文字は、注釈を付けるフィーチャと同じ画層に一行で入力します。必要に応じて、ディジタイズが終了してから MTEXT[マルチ テキスト]コマンドを使用すれば、より複雑な文字や長い文字を入力できます。詳細は、オンライン ヘルプの索引で「文字」を検索して参照してください。

文字の挿入点と注釈を付けるオブジェクトの端点が重ならないようにしてください。