低解像度の液体シミュレーションの上部サーフェス レイヤを使用して、高解像度のシミュレーションをガイドすることができます。これにより、液体のフルデプスに高解像度のシミュレーションを実行することなく、波を分割するするなどして、サーフェスの詳細なシミュレーションが可能になります。低解像度で液体のバルク移動をプレビューすることができます。満足できる結果が得られたら、細かいディテールの高解像度シミュレーションのガイドにそれを使用します。
低解像度のシミュレーションをキャッシュする
- 通常の方法で、低解像度の液体シミュレーションを設定します。コライダに十分な厚みがあり(少なくともマスター ボクセル スケール(Master Voxel Scale)の 4 倍の厚さ)、液体のプールを保持するために使用されるオブジェクトが配置されていることを確認します。
- 低解像度のシミュレーションのキャッシュを作成します。「Bifrost ユーザ キャッシュを使用する」を参照してください。
ガイド付きシミュレーションを設定する
- この方法は、新しいシーンを開始する場合に最適です。このアプローチにより、同じシーン内で 2 つのシミュレーションを実行することによるメモリや計算にかかるオーバーヘッドを回避し、後で変更が必要な場合に元のシーンから低解像度のキャッシュを再生成することが可能になります。この場合は、エミッタ、コライダなどに使用されるジオメトリを元のシーンから読み込んで、新しいシーンに液体を配置する場合の視覚的なリファレンスとして使用すると便利です。
ガイド付きシミュレーションに元のシーンを再使用することもできます。この場合は、元のシミュレーションの液体プロパティの有効(Enable)チェックボックスをオフにして、オーバーヘッドを最小限にすることをお勧めします。また、正しいシミュレーションの設定を調整する場合は慎重に行う必要があります。
- 何も選択されていない場合は、を選択します。
- グローバル ガイド プロパティで、ガイド付きシミュレーション(Guided Simulation)アトリビュート グループの有効化(Enable)をアクティブにします。
- 入力(Input)サブグループで、シミュレーション(Simulation)モードをアクティブにします。
- さらに、メッシュ(Mesh)モードをアクティブにします。このチェックボックスをオンにする必要がありますが、シミュレーションにガイド メッシュを追加する必要はありません。
注: ガイド メッシュを追加すると、シミュレーションに対する追加のガイド インフルエンスとして機能します。
- Sim キャッシュ名(Sim Cache Name)の横にあるフォルダ アイコンをクリックし、低解像度のキャッシュが格納されているフォルダを参照し、いずれかの voxel_liquid_volume キャッシュ ファイルを選択します。
- 必要に応じて、最小シミュレーション深度(Min Simulation Depth)を調整します。これはワールド空間でシミュレートされる液体の深さをコントロールします。モデル化されたシーンのスケールによっては、調整する必要があります。
- 1 つまたは複数のメッシュを作成して、シミュレートする液体ボリュームの領域を定義します。結果を最適化するには、キャッシュされた液体ガイドの境界を越えてメッシュを水平方向に延長したり、下部に近づけすぎたりしないでください。ただし、垂直方向については、液体サーフェスの下方に(少なくとも最小シミュレーション深度(Min Simulation Depth)まで)メッシュを延長したり、サーフェスの上方に(スプラッシュに対応できる高さまで)延長したりできます。
- メッシュとともにメイン液体コンテナかシェイプのいずれかを選択し、を選択します。
放出領域内に液体が帯状に表示されます。
注: 必要に応じてこの手順を繰り返して、放出領域を追加します。メッシュの各セットが、独立した放出領域プロパティを使用するシミュレーションに接続されます。既存のプロパティを使用して 1 つまたは複数のメッシュを接続するには、メッシュおよびプロパティ ノード(シミュレーション コンテナまたはシェイプではない)を選択してから、を選択します。
- 必要に応じて、巻き戻して設定を調整します(「Bifrost のガイド付きシミュレーションを調整する」)。最初に低解像度を使用し(高いマスター ボクセル サイズ(Master Voxel Size))、それが正常に動作したら、解像度を上げます。