クライアントの準備

クライアントは、解析を実行するマシンです。各クライアントには Simulation Job Manager (SJM) のコピーをローカルにインストールする必要があります。その他のインストール ファイルはすべてサーバからリモートでマウントおよび実行することができます。

ジョブ マネージャ

autodesk-dssp-2017-thinclient で始まるフォルダに SJM が含まれています。このフォルダはクライアント間で共有せず、各クライアントにコピーする必要があります。SJM はそれが開始された各クライアントに固有のデータベースと一時ファイルを作成する必要があるためです。

必須のソフトウェア パッケージ

libgomp など、必須の標準ソフトウェア パッケージが必要です。これらは、インストール メディアに含まれています。また、ご使用の Linux のベンダーからダウンロードできます。

Linux ディストリビューション libgomp の必須バージョン
Red Hat/CentOS 6.x 4.4.7-11 以降
Red Hat/CentOS 7.x 4.8.2-16.2 以降

Red Hat/CentOS または他の rpm ベースのディストリビューションでは、以下のコマンドを使用して、インストールされた libgomp パッケージに必要な記号が用意されていることを確認します。

$ rpm –q libgomp ––provides | grep GOMP_4.0

GOMP_4.0 文字列を含んだ行が返された場合、そのライブラリには必要な記号が用意されています。

その他の Linux ディストリビューションでは、libgomp.so.1 が用意されているパッケージをインストールします。インストール後、標準 Linux ユーティリティ readelf を使用して、そのファイルに必要な記号が用意されていることを確認します。
$ readelf –s /usr/lib64/libgomp.so.1.0.0 | grep “ABS GOMP_4.0”

GOMP_4.0 文字列を含んだ行が返された場合、そのライブラリには必要な記号が用意されています。

ヒント: クライアント ソフトウェアのイメージがある場合は、このパッケージをそのイメージに追加できます。

ターゲット フォルダをマウントする

クライアントでは、サーバーと同じ絶対パスにあるターゲット フォルダに対する読み取り専用アクセスが必要です。

環境を設定する

ファイル mfclient.env (ターゲット フォルダ内)をシェルに明示します。これにより、ソフトウェアがライセンスをチェック アウトするために必要な変数が設定されます。

例: クライアントがターゲット フォルダを software/autodesk としてマウントしました。コマンドをシェルに明示するために、. (ドット)コマンドを実行します。
$ . /software/autodesk/mfclient.env
ヒント: カスタム ジョブ管理ソフトウェアがある場合は、ジョブを実行する前に、そのソフトウェアを使用して同じファイルを明示し、環境を準備することができます。

解析を実行する

これで、コマンド ラインからソルバーを実行することができます。