Advance Steel と Revit 間の同期

Advance Steel で行った変更で Revit モデルを更新するには、Advance Steel Extension を介した同期処理を使用します。

同期処理を行うと、構造全体を再度読み込みすることなく、.smlx 形式を使用して修正内容を更新できます。

同期ワークフロー:



キャンバス内で選択した要素のハイライト表示

Revit のモデル オブジェクトをすばやく確認するには、同期ダイアログの内部で(修正済みか削除済みの)行をダブルクリックすると、モデル内のオブジェクトをハイライトして拡大表示できます。目的の要素が現在のビューに表示されない場合は、その要素を表示できるビューが開きます。 目的の要素がすべてのプロジェクト ビューで非表示になっている場合は、警告メッセージが表示されて、ビューが見つからないことを示します。



同期とプロジェクトで使う単位

[Synchronization]ダイアログでは、Revit の[プロジェクトで使う単位]ダイアログにおける単位と許容差の設定が使用されます。

[プロジェクトで使う単位]ダイアログで単位と許容差を変更することで、同期ダイアログ内に表示される修正済みの行の数を管理することができます。





フィルタを適用したメイン チェック ボックス

[同期]ダイアログのメイン チェック ボックスは、フィルタを適用して使用することができます。 フィルタを使用してオブジェクトを選択し、メイン チェック ボックスがアクティブになっていると、選択した行の個々のチェック ボックスのみがオンになります。

同期ダイアログ - メイン チェック ボックス 同期ダイアログ - フィルタの選択

次の図に例を示します。



柱要素が表示されるように選択されています()。メイン チェック ボックスのステータスは選択済みになっています()。すべてのオブジェクトが再び表示されました()。

ダイアログでは、柱の行の個々のチェック ボックスのみが選択されていることを確認できます。

[同期]ダイアログでの位置とオフセットの表示

[同期]ダイアログには、1 つの修正行に位置の変更とオフセットの変更の両方が表示されます。 システムの軸の開始点と終了点の座標点のプロンプトが表示されます。これは、曲り梁を含むあらゆる線形要素に適用されます。

直線の軸は「0,0,0->1500,0,0」で表される 2 つの点で定義され、曲り梁の軸は「0,0,0->1500,1500,0->3000,0,0」の 3 点で定義され、中央の座標は、曲り梁の中点を表します。





Revit 同期ダイアログでの梁と柱の回転

Revit では、同期ダイアログが梁と柱の断面の回転を認識し適用します。

変更内容は、[角度]という単語とともにメニュー内に表示されます。





Revit でのプレートの同期

注: [同期]ダイアログからプレートを読み込むと、[設定]メニューの[構造要素のみを読み込む]オプションが上書きされます。 つまり、[構造要素のみを読み込む]オプションがオンになっていても、[同期]ダイアログから適用する場合は、プレートも Revit プロジェクト内に読み込まれることになります。

Revit では次のプレートの修正を同期することができます。

前述の機能を示すために、モデルを Revit から書き出してから、Advance Steel に読み込みました。ここでは、構造要素間でいくつかの接合がモデリングされています。 この手順の後、今度は Advance Steel からモデルが書き出され、最初の Revit モデル内でプレート オブジェクトが同期されます。

次の図の例を参照してください。

Advance Steel モデル Revit モデル Revit 同期プロセス 同期された Revit モデル
  • 位置

次の例では、Advance Steel モデル内で、隅のベース プレートが 90 度回転されています。

この修正内容を Revit モデルに同期して戻すときに、修正前後の差異が位置の変更として認識されます。

[Synchronization]ダイアログは、プレートを設定するそれぞれの点の座標を比較し、「-0.85、-100.36、-1.36 が -0.85、-97.96、-1.36 が 0.07、-100.36、-1.36 …」のようにインタフェースに表示します。

変更が適用されると、隅のベース プレートが新しい位置に回転します。

Advance Steel モデル Revit モデル Revit 同期プロセス 同期された Revit モデル

  • 形状

次の例では、Advance Steel モデルでベース プレートの形状が修正されています。 この修正内容を Revit モデルに同期して戻すときに、修正前後の差異が位置の変更として認識されます。 [同期]ダイアログは、プレートを設定するそれぞれの点の座標を比較し、「-0.85、-100.36、-1.36 が -0.85、-97.96、-1.36 が 0.07、-100.36、-1.36 …」のようにインタフェースに表示します。

変更を適用すると、それに応じてプレートの形状も変更されます。

Advance Steel モデル Revit モデル Revit 同期プロセス 同期された Revit モデル
  • 厚さ

次の例では、Advance Steel でプレートの厚さを増やしています。この修正内容を Revit モデルに同期して戻すときに、修正前後の差異が厚さの変更として認識されます。 修正を適用すると、新しい値に応じてプレートの厚さが変更されます。

Advance Steel モデル Revit モデル Revit 同期プロセス 同期された Revit モデル
  • マテリアル

次の例では、Advance Steel でベース プレートのマテリアルが「鋼 ASTM A53」に修正されています。 その後、この修正が Revit プロジェクトに同期されます。修正前後の差異は、マテリアルの変更として認識されます。 修正を適用すると、新しい値に応じてプレートのマテリアルが変更されます。

Advance Steel モデル
Revit モデルの同期プロセス
同期された Revit モデル