Advance Steel と Revit 間のファイル交換

Advance Steel Revit Extension を使用すると、レベル、鉄骨梁、プレート、木材、コンクリート要素、グレーチング、一部の接合要素、一部の梁やプレート フィーチャといった、さまざまな要素を Revit と Advance Steel との間で交換できます。

Advance Steel は、使いやすい Steel Detailing アプリケーションを必要とする構造エンジニアや鉄骨ディテーラー向けのツールです。 Advance Steel には専用のモデリング オプションとディテーリング オプションが用意されているため、ディテーリングやドキュメントを自動処理することによって時間を短縮し(BOM)、プロジェクト作成時の生産性を向上させることができます。

Advance Steel Revit Extension の主な目的は、構造モデル(梁、柱、プレート、構造コンクリート要素)を他のソフトウェアから Advance Steel に読み込み、自動的に製造データを生成することです。

交換されるファイル形式

Extension では主に .smlx (鉄骨マークアップ言語)形式を使用しますが、IFC、CIS/2、PSS、SDNF などの形式もサポートされています。

交換される要素(.smlx)

Revit と Advance Steel 間ではさまざまな要素を相互に交換できます。交換できる要素としては、レベル、鉄骨梁、プレート、木材、コンクリート要素、グレーチング、一部の接合要素、一部の梁フィーチャ、一部のプレート フィーチャを挙げることができます。要素の交換は、各アプリケーション(Revit と Advance Steel)の機能範囲と制限事項によって異なります。交換される要素の詳細については、下のテーブルを参照してください。

Advance Steel と Revit 間で交換される要素(.SMLX)
クラス オブジェクト タイプ REVIT から ADVANCE STEEL ADVANCE STEEL から REVIT
一般 レベル
通芯
鉄骨梁
複合梁 X
溶接梁 X
テーパ梁 N/A
曲り梁
ポリ梁 N/A
折り曲げ梁 N/A X
アルミニウム梁 X
プレート 長方形プレート (AS-Revit-AS)
ポリゴン プレート (AS-Revit-AS)
円形プレート (AS-Revit-AS)
折り曲げプレート N/A
ねじりプレート N/A
円錐形の折り曲げプレート N/A
木材 木材梁
コンクリート要素
ポリゴン壁
スラブ
ポリゴン スラブ
コンクリート梁
コンクリート曲り梁
コンクリート柱
独立基礎
布基礎
グレーチング 標準グレーチング N/A
バー グレーチング N/A
可変グレーチング、長方形 N/A
可変グレーチング、ポリゴン N/A
接合要素 ボルト X X
アンカー X X
剪断スタッド X X
溶接 N/A X
(AS-Revit-AS) (プレート上のみ)
梁フィーチャ 短縮 X
等高線 X
欠き込み N/A X
溶接準備 N/A X
コーナー カット N/A X
欠き込み(Revit から) (短縮のみ) N/A
プレート フィーチャ 短縮 N/A
等高線 N/A (ポリゴンのみ)
溶接準備 N/A X
コーナー カット N/A
構造解析結果 Torsor (N,V,M) X
凡例:
ソース アプリケーションに存在。ターゲット アプリケーションに読み込み済み(制限)。
X ソース アプリケーションに存在。ターゲット アプリケーションに読み込まれていない。
N/A ソース アプリケーションで使用不可。
(AS-Revit-AS) Advance Steel から Revit に転送し、Revit から Advance Steel に再転送できるもの。

プレート

Advance Steel プレートは、プレート ファミリとして Revit に読み込まれます。

Revit にプレートを読み込むには、[設定]メニューで次の操作を実行する必要があります。

これらのプレートは、プレート オブジェクトとして Advance Steel に読み込こみ直されます。

次の図は、長方形、ポリゴン、円形のプレートを含む Advance Steel のモデルを示しています。モデルは Revit に取り込まれた後、.smlx 形式で Advance Steel に取り込みなおされます。プレートは、プレート オブジェクトとして Advance Steel に読み込まれます。

注: プレートの円形の穴は 2 つのアプリケーション間で相互に交換可能です。
Advance Steel モデル

Revit モデル

Advance Steel モデル(.smlx で読み込み)

梁(直線状の梁と曲り梁)は Revit と Advance Steel 間で相互に取り込み可能です。Revit では、このオブジェクトは構造梁として読み込まれます。 Advance Steel では、梁として読み込まれます。

始端と終端の位置は保持されます。

下のイメージは、Advance Steel から Revit への梁の取り込みを表しています。

Advance Steel Revit

- 始端

- 終端

Revit では、Advance Steel モデルでの角度に関係なく、柱は「勾配 - 端部によって決定」に設定されている構造柱として取り込まれます。Advance Steel では、柱として読み込まれ、モデルの役割が「柱」に設定されます。

次の図は、複数の傾斜柱と垂直柱を含む Advance Steel のモデルを示しています。モデルが Revit に取り込まれると、柱は「勾配 - 端部によって決定」の柱スタイルで読み込まれます。

Advance Steel Revit