マテリアルの断熱プロパティを組み合わせることで、各構成タイプの次のプロパティが設定されます。
壁または屋根マテリアルの、24 時間にわたる熱伝導一覧表を、CTS と呼びます。『2005 ASHRAE Handbook of Fundamentals』の第 30 章には、多数の壁および屋根の構成に対する CTS 値の表が記載されています。Revit のエンジンでは、壁または屋根を構成する各マテリアル タイプの断熱プロパティに基づいて、無制限の数の壁と屋根の CTS 表を求めることができます。
天井、間仕切り、ドアでは、冷房負荷計算のために CTS 表は必要ありません。
マテリアルまたは構成の R 値は、熱抵抗または熱損失減速度を表します。U 値は R 値の逆数です。ある構成全体の U 値は、その構成の個々のマテリアルの R 値の逆数を加算することで求めることができます。各マテリアルの R 値(またはU値)は、マテリアル自体の特性と、マテリアルの厚さによって変わります。Revit では、壁、屋根、ドア、床の構成タイプは、各スペースに対して、スペースの[インスタンス プロパティ]ダイアログまたは[冷暖房負荷]ダイアログで選択します。