壁の移動時に、壁の近くにある線分やコンポーネントが対応する距離だけ移動するように指定するには、[付近の要素とともに移動]オプションを使用します。
- 1 つ以上のコンポーネントを選択します。
- プロパティ パレットで、[付近の要素とともに移動]を選択します。
- 選択したコンポーネントを目的の位置にまで移動します。
寸法補助線の寸法表示は、壁から他の点までとなります。必要に応じて、各寸法をクリックして変更できます。
これで、コンポーネントの結合先である壁が移動すると、コンポーネントが壁との距離を保ちながらともに移動します。
[付近の要素とともに移動]オプションには以下の制限が適用されます。
- このオプションの影響を受けるのは、壁に平行な直線のみです。このオプションは、詳細線分、スケッチに基づいた要素、ファミリには使用できません。
- 円弧線分の場合、円弧壁からのオフセットは、壁の半径が変更されても一定のままです。たとえば、壁の半径を 40 メートルから 30 メートルに変更した場合、円弧線分の半径は 20 メートルから 10 メートルに更新され、20 メートルのオフセットは保持されます。
- 付近の要素とともに移動するように設定されている線分やコンポーネントをコピーすると、コピーされた線分やコンポーネントも要素とともに移動します。
- 線分やコンポーネントを別の要素の方向に移動すると、その線分やコンポーネントは新しい要素とともに移動します。たとえば、直線が壁とともに移動するとします。線分を、線分に平行な別の直線壁の方に近づけると、線分はこの新しい壁とともに移動します。ただし、壁を線分やコンポーネントに近づけて配置したときは、その線分やコンポーネントは、この新しい壁とともに移動しません。線分やコンポーネントは、最初の壁とともに移動します。

[付近の要素とともに移動]オプションをオンにする