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colorMan コア インタフェースは、MAXScript にカラー マネージャを公開します。
3ds Max では、[メイン メニュー](Main menu) > [カスタマイズ](Customize) > [ユーザ インタフェースをカスタマイズ](Customize User Interface) > [カラー](Colors)タブを使用して、さまざまな UI 要素を変更したり、要素の彩度、値、および透明度を変更したり、カラー スキームをロードおよび保存したりすることができます。
プロパティ:
colorMan.colorTheme colorTheme enums: {#dark|#light}
カラー テーマを名前値として取得または設定します。3ds Max 2017 以降で使用可能です。
メソッド:
<enum> colorMan.getColorTheme() getColorTheme enums: {#dark|#light}
現在のカラー テーマを名前値として取得します。3ds Max 2017 以降で使用可能です。
<void> colorMan.setColorTheme <enum>theme theme enums: {#dark|#light}
現在のカラー テーマを設定します。3ds Max 2017 以降で使用可能です。
<enum>colorMan.getColorSchemeType() getColorSchemeType enums: {#customColor|#standardWindows|#windowsTheme}
現在のカラー スキーム タイプを名前値として返します。
3ds Max 2010 以降 3ds Max 2017 以前で使用可能です。
<enum>colorMan.setColorSchemeType <enum>type setColorSchemeType enums: {#customColor|#standardWindows|#windowsTheme} type enums: {#customColor|#standardWindows|#windowsTheme}
カラー スキーム タイプを指定された名前に設定し、実際のカラー スキーム タイプを結果として返します。
3ds Max 2010 以降 3ds Max 2017 以前で使用可能です。
<boolean>colorMan.useStandardWindowsColors()
3ds Max 2010 以前のバージョンでは、ウィンドウの標準カラーが使用された場合には
true
を、カスタム カラーが使用された場合には false を返します。
colorMan.setUseStandardWindowsColors <boolean>onOff
3ds Max 2010 以前のバージョンでは、ウィンドウの標準カラーを使用するかどうかを設定しました。
<boolean>colorMan.registerColor <string>color <string>name <string>category <point3>defaultColor
新しいカラーがシステムに登録されます。また、カラー マネージャのデータベースにカラーが追加され、カラー カスタマイズ UI からアクセスできるようになります。カラーが既に登録されている場合は false 、その他の場合は true を返します。
<string>color: 登録するカラーの ID。例: #myNewColor
<string>name: カラーの名前。 例: "My Own Color"
<string>category: カラーのカテゴリ。渡した名前が既存の 3ds Max カテゴリのいずれかと一致する場合は、カラーはそのカテゴリに置かれます。一致しない場合は新しいカテゴリが作成されます。例: "Fun Gaming Colors"
<point3>defaultColor: カラーの既定値。これは、3ds Max ユーザがカラー カスタマイズ ダイアログ ボックスで[リセット](Reset)を押したときに、リセットされるカラーの値です。例: [1,0,0]
例 |
colorMan.registerColor #myNewColor "My Own Color" "Ugly Colors" [1,0,0] |
これにより、赤の既定値を保持する #myNewColor という名前の新規カラーが登録されます。カスタマイズ UI 内のカテゴリは「Ugly Colors」、名前は「My Own Color」になります。 他のスクリプトからは、次の方法でこのカラーにアクセスできます。 |
colorMan.getColor #myNewColor |
<boolean>colorMan.loadColorFile <filename>file
このメソッドは、現在の UI ディレクトリから指定されたカラー ファイルをロードします。ロードが正常に終了した場合は true 、その他の場合は false を返します。
<string>file: ロードするカラー ファイルのファイル名。
<boolean>colorMan.saveColorFile <filename>file
このメソッドは、現在の UI ディレクトリから指定されたカラー ファイルを保存します。保存処理が正常に終了した場合は true 、その他の場合は false を返します。
<string>file: 保存するカラー ファイルのファイル名。
<filename>colorMan.getColorFile()
現在のカラー ファイルのファイル名を返します。
<boolean>colorMan.setColor <string>color <point3>colorValue
ID が渡されている登録済みカラーのカラー値を設定します。カラーが設定されている場合は true 、渡された ID が見つからない場合は false を返します。
<string>color: 設定するカラーを指定します。
<point3>colorValue: 設定するカラー値。
あらかじめ定義されているカラーは次のとおりです。
#background |
すべてのコントロールおよびボタンの背景 |
#text |
すべてのコントロールおよびボタンのテキスト |
#activeCommand |
コマンド モード ボタンを押したときのカラー |
#hilight |
3d コントロールのハイライト カラー |
#shadow |
3d コントロールのシャドウ カラー |
#window |
編集ボックス、リスト ボックス、およびその他のウィンドウの背景カラー |
#activeCaption |
アクティブなキャプションのカラー |
#toolTipBackground |
ビューポートのツール チップの背景 |
#toolTipText |
ビューポートのツール チップのテキスト カラー |
#hilightText |
スタック ビュー ドロップダウン リスト内のハイライト カラー |
#windowText |
編集ボックス、リスト ボックス、およびその他のウィンドウで使用するカラー |
#itemHilight |
項目のハイライト カラー |
#subObjectColor |
スタック ビューのサブオブジェクト レベルをハイライトするために使用されるカラー |
#3dDarkShadow |
3d コントロールのダーク シャドウ カラー |
#3dLight |
3d コントロールのライト カラー |
#appWorkspace |
アプリケーション ワークスペースのカラー |
#trackbarBg |
トラックバーの背景 |
#trackbarBgSel |
選択されたキーのトラックバーの背景 |
#trackbarText |
トラックバーのテキスト |
#trackbarTicks |
トラックバーのティック |
#trackbarKeys |
トラックバーのキー |
#trackbarSelKeys |
トラックバーの選択キー |
#trackbarCursor |
トラックバーのカーソル |
#pressedButton |
[変換のコンストレイント](transform constraints)などの押されたボタンのバックグラウンド カラー |
#timeSliderBg |
タイム スライダ バーの背景 |
#viewportBorder |
ビューポートの境界カラー |
#activeViewportBorder |
アクティブなビューポートの境界カラー |
#rollupTitleFace |
ロールアウト タイトルのバックグラウンド |
#rollupTitleText |
ロールアウト タイトルのテキスト |
#rollupTitleHilight |
ロールアウト タイトルの 3d ハイライト |
#rollupTitleShadow |
ロールアウト タイトルの 3d シャドウ |
#selectionRubberBand |
選択マーキー カラー |
#stackViewSelection |
スタック ビュー内で選択された項目のカラー |
<color>colorMan.getColor <string>color
ID が渡されているカラーのカラー値が返されるか、または渡された Color が見つからない場合は、黒(RGB(0,0,0))が返されます。
<string>color: 取得するカラーを指定します。
<name>colorMan.getName <string>color
ID が渡されているカラーの名前を返します。
<string>color: カラーの ID。
<string>colorMan.getCategory <string>color
ID が渡されているカラーのカテゴリ文字列を返します。
<string>color: カラーの ID。
<boolean>colorMan.setIconFolder <filename>folder
<filename>folder: UI フォルダの名前。ディレクトリに対する相対パスで指定します。絶対パス名は使用できません。
このメソッドは、UI のすべてのアイコンをロードするために使用するフォルダを設定し、ただちにそのフォルダからアイコンを再ロードします。
アイコン ファイルのないフォルダがロードされると、UI 内のすべてのアイコンは空白になります。このとき、警告は発行されません。
<filename>colorMan.getIconFolder()
現在のアイコン フォルダの絶対パス名を返します。 getIconFolder は絶対パスを返します。ただし、 setIconFolder では、相対パスしか使用できません。
<float>colorMan.getIconColorScale <enum>type <enum>which type enums: {#disabledIcon|#enabledIcon} which enums: {#saturationScale|#valueScale|#alphaScale}
指定されたアイコン タイプに適用されるいずれかのスケール係数を浮動小数点値(0.0 ~ 1.0 の範囲)で返します。これらのスケール係数は、起動時にアイコンにイメージ処理を行うために使用されます。
<enum>type: 値は次のいずれかです。
#disabledIcon: 無効なアイコン。
#enabledIcon: 有効なアイコン。
<enum>which : アイコンのカラー スケール。値は次のいずれかです。
#saturationScale: 彩度のスケール。
#valueScale: 値のスケール。
#alphaScale: アルファのスケール。
colorMan.setIconColorScale <enum>type <enum>which <float>value type enums: {#disabledIcon|#enabledIcon} which enums: {#saturationScale|#valueScale|#alphaScale}
渡されたアイコン タイプに、指定されたスケール係数を設定します。カラー マネージャは、3ds Max アイコン イメージ処理システムで使用する値を保持します。開発者はこのメソッドを使用して、有効なアイコンおよび無効なアイコン イメージの彩度、値、透明度をスケールする値を設定することができます。
<enum>type: アイコン タイプ。値は次のいずれかです。
#disabledIcon: 無効なアイコン。
#enabledIcon: 有効なアイコン。
<enum>which : アイコンのカラー スケール。値は次のいずれかです。
#saturationScale: 彩度のスケール。
#valueScale: 値のスケール。
#alphaScale: アルファのスケール。
<float>value: 値の範囲は 0.0 ~ 100.0 です。
colorMan.getIconColorInvert <enum>type type enums: {#disabledIcon|#enabledIcon}
指定されたアイコン タイプに反転フラグが設定されている場合は true 、設定されていない場合は false を返します。
<enum>type: アイコン タイプ。値は次のいずれかです。
#disabledIcon: 無効なアイコン。
#enabledIcon: 有効なアイコン。
colorMan.setIconColorInvert <enum>type <boolean>value type enums: {#disabledIcon|#enabledIcon}
指定されたアイコン タイプの反転フラグを on または off に設定します。
<enum>type: アイコン タイプ。値は次のいずれかです。
#disabledIcon: 無効なアイコン。
#enabledIcon: 有効なアイコン。
<boolean>value: 反転する場合は true、反転しない場合は false を渡します。
<filename>colorMan.getFileName()
現在ロードされているカラー ファイルのファイル名を返します。
<color>colorMan.getDefaultColor <string>color
指定された ID の既定値のカラーを返します。既定のカラーは、その後 SetColor() が実行されているかどうかにかかわらず、registerColor の defaultValue として渡された値です。これは、ユーザが[リセット](Reset)を押してカラーを既定値にリセットする場合に UI で使用されます。
<string>color: カラーの ID。
colorMan.repaintUI <enum>type type enums: {#repaintAll|#repaintTrackBar|#repaintTimeBar}
このメソッドでは、ユーザ インタフェースの再描画を発行することができます。これは、[カスタマイズ](Customize)ダイアログ ボックスの[すぐにカラーを適用](Apply Colors Now)ボタンと同じです。
<repaintType>type: 発行する再描画のタイプ。 #repaintAll 、 #repaintTrackBar 、 #repaintTimeBar のいずれかです。
次に、タイム スライダおよびトラック バーの背景を青に変える macroScript を示します。
例 |
macroScript BlueBar category: "Color" tooltip: "Blue Bar" ( on execute do ( colorMan.setColor #timeSliderBg [0, 0, .6] colorMan.repaintUI #repaintTimeBar colorMan.setColor #trackbarBg [0, 0, .6] colorMan.repaintUI #repaintTrackBar ) ) |
colorman.reInitIcons()
すべての CUI アイコンをアイコン ファイルから再ロードします。新規のアイコン ビットマップ ファイルを追加したり、既存のファイルを編集した後で、UI を更新する際に使用します。
3ds Max 9 以降で使用可能です。
<bool>colorman.resolveIconFolder <filename> <&fullfilename>
このメソッドは、ユーザ アイコンパス、システム アイコン パス、<3dsmax.exe>¥ui¥iconsの順にファイル名を解決します。
ファイルを検出すると、完全修飾のファイル名が fullfilename に入れられ、このメソッドは true を返します。
検出されない場合には、このメソッドは false を返します。
3ds Max 9 以降 で使用可能です。
この製品に付属している SDK ヘルプ ファイルの「IcolorManager」も参照してください。