ウェルド サーフェスが含まれている解析を実行する際は、どの強度低減計算が材料に適しているのかを判断するために、キャリブレーションまたは感度スタディを実行すると便利です。その結果をもとに、Advanced Material Exchange で HIN ファイルを使用して、ウェルド サーフェスの強度の計算を調整することができます。以下で説明するように、HIN ファイルのキーワードを使用して解析を調整することができます。Moldflow の結果を構造モデルにマッピングし直す必要はありません。
*WELD SURFACE STRENGTH, METHOD=[NONE/CONSTANT]
*WELD SURFACE STRENGTH キーワードでは、ウェルド サーフェスの強度の計算に使用する方法と、選択した方法で必要となるすべての入力を指定することができます。*WELD SURFACE STRENGTH キーワードを使用した場合は、.sif ファイルに格納されているウェルド サーフェスの強度の計算がすべてオーバーライドされます。このキーワードの前に *MATERIAL キーワードを設定する必要があります。*MATERIAL キーワードの詳細については、「HIN ファイル」のトピックを参照してください。
ウェルド サーフェスの強度の既定の METHOD は NONE です。
*WELD SURFACE STRENGTH, METHOD=NONE
この場合は、ウェルド サーフェスの強度の計算がオフになります。
*WELD SURFACE STRENGTH, METHOD=CONSTANT SRF
CONSTANT による方法では、すべてのウェルド サーフェスに対して単一の強度低減係数(SRF)を指定できます。SRF の範囲は 0 < SRF ≤ 1 である必要があります。SRF を指定しない場合は、既定の 1.0 になります。SRF が 0.8 の CONSTANT メソッドを使用した HIN ファイルの設定例を次に示します。
*MATERIAL, name=CA-Material-1 *WELD SURFACE STRENGTH, METHOD=CONSTANT 0.8
ここで、CA-Material-1 は、入力ファイルで指定したユーザ材料です。