ReadMe

この ReadMe では、Helius PFA (Advanced Material Exchange を含む)の最新リリースの更新と既知の問題について説明します。

動作環境

プラットフォームと最小要件の一覧については「動作環境」を参照してください。

更新

このセクションでは、Helius PFA 2019 リリースでの製品の重要な更新について説明します。

• Advanced Material Exchange で Autodesk Nastran 2019 がサポートされるようになりました。
• Helius PFA で ANSYS 18.2 および 19.0 がサポートされるようになりました。
• Advanced Material Exchange でマルチフィラー材料がサポートされるようになりました。
• Advanced Material Exchange の温度補間機能が改善され、引張環境と圧縮環境のどちらかを選択できるようになりました。
• Advanced Material Exchange で Moldflow Insight Ultimate 2019 がサポートされるようになりました。
• Advanced Material Exchange の非線形材料特性が改良され、最新の Moldflow 回転拡散ファイバー モデルで使用できるようになりました。

既知の問題

次のリストに、Helius PFA (Advanced Material Exchange を含む)の最新リリースの既知の問題を示します。質問がある場合は Autodesk サポートにご連絡ください。

• Autodesk Nastran CHEXA 8 節点要素の場合、充填短繊維材料の Moldflow 結果が、要素内の正しいガウス点位置にマッピングされません。非充填材料、CHEXA 20 節点要素、CTETRA 要素の場合は、問題ありません。
• Abaqus/Viewer 2017 で SDV12 の結果を表示することができません。Abaqus は既にこの問題について認識しています。解決策として、ダウンロードして Python スクリプトを使用し、SDV12 値を新しい変数に転送することができます。
• 平坦化された入力ファイルは、Abaqus 2017 ではサポートされていません。解決策として、Abaqus 2016 で平坦化された入力ファイルを使用したり、パーツやアセンブリを含む完全な入力ファイルを使用することができます。
• 線形動作をする材料を特徴付ける目的で弾性 - 塑性材料モデルを使用する場合、材料を特徴付けるたびに、計算される Ramberg-Osgood パラメータが変動することがあります。Ramberg-Osgood パラメータは、本質的に線形の材料にはほとんど効果がありません。
• Windows 8.1 のユーザは、Helius PFA をインストールする前に、ここで提供されている Windows Update をインストールする必要があります。Microsoft が提供しているインストール手順に従って、必ずこれらの更新プログラムを正しくインストールしてください。
• ウェルド サーフェスをマッピングする最小投影メソッドでは、要素が歪んでいる場合に、ウェルド サーフェスを隣接する要素に投影できます。これは 10 ノードの 2 次四面体要素のみに適用されます(影響を受ける特定の要素の種類を参照するには、「サポートされる連続体要素」の表を参照してください)。これらの要素の種類を使用する場合は、ウェルド サーフェスのマッピングに Shepard のメソッドを使用してください。構造メッシュが Moldflow メッシュと同等かより小さい場合は、より正確な結果が得られる Shepard のメソッドが推奨されます。
• 次の Abaqus ハイブリッド要素は Advanced Material Exchange と一緒に使用しないことをお勧めします。
  • C3D10H
  • C3D10M
  • C3D10MH
  • C3D15H
  • C3D15VH
  • C3D20H
  • C3D20RH
  • C3D27H
  • C3D27RH

  これらの要素が Advanced Material Exchange によってサポートされている間、Abaqus は非圧縮性の等方性材料に対してのみ使用するように指示します。

• 大規模なモデルでの結果をマッピングしている間、ダイアログでは進行状況バーを表示せずに応答を停止することができます。この場合は、そのまま待機します。モデルが正しく位置合わせされている限り、結果はマッピングされます。
• Advanced Material Exchange は、1 つの構造体に Moldflow スタディを組み合わせることをユーザに許可するだけです。別の構造のボディと組み合わせるには、そのスタディ ファイルを複製する必要があります。
• Advanced Material Exchange は複数の構造入力ファイルをインポートできません。異なる構造入力ファイルを選択するには、選択した構造ファイルのペアを解除するか、AME の新しいインスタンスを起動する必要があります。
• MPI 上で Abaqus 2016 と一緒に実行されるジョブは、解析の完了後に .log ファイルに 'RCP Copy Error' をレポートします。このエラーは、標準の Abaqus 材料を使用する場合でも発生するため、Helius PFA または Advanced Material Exchange シミュレーションには影響しません。エラーの原因は、Abaqus がスレーブ ノードの作業フォルダから .msg ファイルをコピーしようとすることにあります。
• Moldflow スタディにショート ショット(充填率が 99% 未満)がある場合、Advanced Material Exchange が予期せずに終了することがあります。Moldflow スタディを再実行して充填率を増やしてから、Advanced Material Exchange をやり直してください。
• 繊維充填材料の繊維のアスペクト比は 1 より大きい必要があります。繊維の長さ を L、繊維の直径を D とすると、アスペクト比は L/D となります。
• Moldflow の Dual Domain 要素はサポートされていません。詳細は、「サポートされている要素タイプのリスト」を参照してください。
• 非線形材料データは、0 度、90 度、45 度の標準テストの角度に対してのみ許可されます。
• 非線形材料データは、角度ごとまたは環境ごとに少なくとも 15 個入力する必要があります。
• 非線形応力-ひずみ曲線上の少なくとも 1 つのデータ点は、材料の弾性領域にある必要があります。
• Advanced Material Exchange は、サポートされていない要素の溶接面をマッピングできません。溶接面データをマッピングする場合は、サポートされている要素を使用し、ソリッド要素とシェル要素を混合しないでください。
• シェル要素が含まれている Abaqus モデルは、肉厚全体で少なくとも 5 つの断面点を持つ必要があります。
• シェル要素が含まれている ANSYS モデルは、肉厚全体で少なくとも 7 つの断面点を持つ必要があります。
• ネットワーク サーバに Advanced Material Exchange プロジェクトを保存することはできません。