AutoCAD 2019 の新機能

AutoCAD 2019 および AutoCAD 2019 Update で行われた変更の概要は次のとおりです。

AutoCAD 2019.1 Update

AutoCAD 2019.1 Update リリースの主な機能強化の概要は次のとおりです。

アイコンの更新

高解像度モニタのサポートで、リボンおよびステータス バーのアイコンなどに対する追加作業が行われました。パレットや他の UI 要素に対する作業が進行中です。色調の統合作業が、コマンド ライン ウィンドウ、およびクイック アクセス ツールバー、一般のツールバー、およびツール パレットのアイコンに対して行われました。

図面比較

Architecture ツールセットで作成された業界固有オブジェクトのサポートが追加されました。

パフォーマンス

外部参照図面、フォント ファイル、その他の補助ファイルなどの外部参照ファイルが、アクセスが遅い場所にある場合や存在しない場合に、AutoCAD が効率的に処理するようパフォーマンスが向上しました。

共有ビュー

共有する際に、レイアウト内の非表示の画層およびフリーズされた画層を抽出する機能が追加されました。

ヘルプ システム

大半のダイアログ ボックス トピックにUI 検索が追加されました。これにより、ダイアログ ボックスに関連付けられたコマンドを、UI 内ですばやく見つけることができます。ヘルプ システムのダイアログ ボックス トピックの上部にあるコマンド アイコンをクリックするだけで、元のコマンドを見つけることができます。たとえば、[挿入]ダイアログ ボックスのトピックから INSERT[ブロック挿入]コマンドの場所を見つけることができます。

品質の向上

相当数のソフトウェアの問題点が特定され、修正されました。

AutoCAD 2019

AutoCAD 2019.1 Update リリースの主な機能強化の概要は次のとおりです。

共有ビュー

編集可能な DWG/DXF 図面ファイルを提供することなく、デザインをクライアントや組織内外の同僚と共有することができます。この機能は、[デザイン ビューを共有]に代わるものです。

[共有ビュー]機能は、現在の図面から設計データを書き出し、これをクラウドに保存し、同僚やクライアントと共有することができるリンクを生成します。[共有ビュー]パレットにはすべての共有ビューが一覧表示されるので、コメントにアクセスしたり、ビューを削除したり、30 日間の有効期限を延長することができます。

同僚やクライアントは、リンクを受け取ると、Web ブラウザで動作する Autodesk Viewer を使用して、Web 対応の PC、タブレット、モバイル デバイスでビューを表示、確認、マークアップしたり、コメントを作成することができます。

主要コマンド: SHAREDVIEWS[共有ビュー パネルを表示]、SHAREVIEW[ビューを共有]

AutoCAD Web およびモバイルに保存

デスクトップ、Web、モバイルなど、任意のデバイス上で、インターネット アクセスを使用して世界のどこからでも、Autodesk Web およびモバイルでオンライン図面を開いたり、保存したりできるようになりました。新しいコマンド[Web およびモバイルに保存]および[Web およびモバイルから開く]を使用してオンライン図面ファイルにアクセスすることができます。

AutoCAD でプロンプトに従ってアプリをインストールすると、現場でタブレットを使用したり、離れた場所でデスクトップ コンピュータを使用するなど、インターネットに接続された任意のデバイスで図面にアクセスして、表示および編集できるようになります。AutoCAD をサブスクリプション契約すると、Web およびモバイル デバイスの編集機能が提供されます。

この機能は、64 ビット システムでのみ使用できます。

主要なコマンド: OPENFROMWEBMOBILE[Web およびモバイルから開く]、SAVETOWEBMOBILE[Web およびモバイルに保存]

図面比較

[図面比較]機能を使用して、同じ図面の 2 つの改訂、または異なる図面間の違いをハイライト表示することができます。色を使用して、各図面に固有のオブジェクトと両方の図面で共通しているオブジェクトを区別することができます。オブジェクトの画層を非表示にすることで、オブジェクトを比較対象から除外できます。

主要コマンド: COMPARE[図面比較]、COMPAREINFO[図面比較情報]

サイバー セキュリティ

潜在的な悪意のあるプログラムは、引き続き調査、特定、遮断されています。AutoCAD 2019 ベースの製品では、新しいシステム変数 SECUREREMOTEACCESS が導入されました。このシステム変数を、インターネット上の場所やリモート サーバ上の場所からのファイルへのアクセスを制限するように設定できます。

サイバー セキュリティの脅威が絶え間なく増大しているため、AutoCAD セキュリティ機能チームは、AutoCAD ベースの製品の更新プログラムが利用可能になったら、それらのすべてをインストールすることを強くお勧めします。

パフォーマンス改善のための取り組み

このリリースでは、新しい AutoCAD 機能に投入されるソフトウェア エンジニアリング リソースと遜色のないリソースが、ソフトウェアのパフォーマンスの改善につぎ込まれました。これ以外にも、2D および 3D グラフィックス パフォーマンスを改善するための努力が続けられています。パフォーマンスが改善するか否かは、システム リソース、そして図面のサイズとコンテンツによって大きく変わります。

たとえば、弊社のテスト図面の 1 つ(アタッチされたイメージを多数含む図面)の場合、典型的な結果の一部は次のとおりです。図面の色、画層、または線種のプロパティを変更するコマンドに必要であった時間は、約 4 秒から約 0.6 秒に、同じ図面での QSAVE[クイック上書き保存]コマンドの時間は 1.4 秒から約 0.5 秒に、REGEN[再作図]コマンドの時間は約 0.7 秒から 0.1 秒に短縮しました。パフォーマンスは状況ごとに変化しますが、全体的にキビキビした動作となりました。ユーザによって報告された問題を解決するための投資も、製品の品質の向上に貢献しています。

お試しください...

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