概要 - コマンド マクロ内の特殊制御文字

コマンド マクロは、キーボードのキーを押す操作を表したり、ユーザ入力要求に相当する特殊文字の使用に対応しています。

たとえば、次のマクロ内の円記号(¥)はユーザ入力要求、セミコロン(;)は[Enter]キーを押す操作を表します。

^C^C_.text \.4 0 DRAFT Inc;;;Main St.;;;City, State;

このマクロは、TEXT[文字記入]コマンドを開始し、ユーザが挿入点を指定するのを待ってから、3 行に渡って住所を入力します。3 連のセミコロン(;;;)シーケンスの最初のセミコロンはテキスト文字列を終了し、2 番目のセミコロンは TEXT コマンドを繰り返し実行し、3 番目のセミコロンは直前の行の真下の既定の配置を受け入れます。

マクロでは、次の表に示した特殊文字を使用することができます。

マクロで使用される特殊文字

文字

説明

;

[Enter]を入力します。

^M

[Enter]を入力します。

^I

[Tab]を入力します。

[空白スペース]

スペースを入力します。コマンド シーケンスにスペースを指定すると、[Spacebar]を押したのと同じ状態になります。

¥

ユーザ入力の要求状態にします(アクセラレータ セクションでは使用できません)。

.

UNDEFINE[コマンド定義解除]コマンドによって無効にされている標準コマンドも、使用できるようにします。(AutoCAD LT では使用できません)。

_

後続のコマンドとオプションを、ローカライズされた名前からグローバル名に変換します。

=*

現在のトップ レベルのプルダウン メニュー、ショートカット メニュー、イメージ タイル メニューを表示します。(AutoCAD for Mac では使用できません)

*

別のコマンドを開始するか現在のコマンドを終了するまで、コマンドを繰り返します。

$

条件 DIESEL マクロ式($M=)を導入します。

^B

スナップのオン/オフを切り替えます。[Ctrl]+[B] (Windows)または[Control]-[B] (Mac OS)と同等。

^C

アクティブなコマンドまたはコマンド オプションをキャンセルします。[Esc]と同等。

^D

ダイナミック UCS のオン/オフを切り替えます。[Ctrl]+[D] (Windows)または[Control]-[D] (Mac OS)と同等。

^E

次のアイソメ平面を設定します。[Ctrl]+[E] (Windows)と同等。(Mac OS には同等のキーはありません)

^G

グリッドのオン/オフを切り替えます。[Ctrl]+[G](Windows)または[Control]-[G] (Mac OS)と同等。

^H

[Backspace]キーを入力します。

^O

直交モードのオン/オフを切り替えます。

^P

MENUECHO のオン/オフを切り替えます。

^Q

マクロのすべてのプロンプトと入力がコマンド ライン履歴に表示されないようにします。

^R

コマンドのバージョン対応のオン/オフを切り替えます。コマンドのバージョン対応は、旧リリースで記述されたコマンド マクロが最新のリリースで正常に動作するようにするために、いくつかのコマンドに対して必要です。

^T

タブレット モードのオン/オフを切り替えます。[Ctrl]+[T] (Windows)と同等。(AutoCAD for Mac では使用できません)

^V

現在のビューポートを変更します。

^Z

マクロの末尾にスペースが自動的に追加されるのを抑止する null 文字として使用します。

注: ^Q (終了)、^R (ビューポートの切り替え)、^V (クリップボードから貼り付け)など、一部の制御文字は、キーボードから直接入力すると異なる動作をします。