図面関数は、モデルの変更が図面シートに反映される処理をカスタマイズするために使用します。
図面関数は、モデルの更新を効率化するために利用でき、iLogic 図面ビューの変更イベントでトリガされるルールに含めることができます。
図面関数にアクセスするには、iLogic の[ルールを編集]ダイアログの[スニペット]領域にある[システム]タブで、[図面]ノードを展開します。
ルール内の現在の図面にアクセスします。
図面内のアクティブなシートにアクセスします。この関数は ThisDrawing.ActiveSheet の別名です。ほとんどの図面操作は、他のシートが更新されていない可能性があるため、アクティブなシートで実行します。
図面内のシートにアクセスします。
構文
ThisDrawing.Sheet(“sheetname”)
タイトル ブロックと図面枠の定義を抽出する他の図面の名前を指定するために、このプロパティにファイル名文字列を割り当てます。TitleBlock または Border シート関数を使用するとき、現在の図面で見つからないリソースが、iLogic によってこの図面で検索されます。このファイル名の相対パス名を使用します。iLogic は、このファイルを現在の図面のフォルダと、プロジェクト作業スペース フォルダ内で検索します。これらのいずれかの場所から相対的にサブ フォルダを指定することができます。
例
ThisDrawing.ResourceFileName = “DrawingResources1.idw”
外部リソース ファイルからのリソースのコピーを現在の図面内で保持しない場合には、このプロパティを False に設定します。
このプロパティを False に設定した場合、リソースを他のリソースで置き換えると、そのリソースは削除されます。削除は、ResourceFileName が空欄でない場合にのみ行われます。これは、必要なすべてのリソースが外部リソース ファイルに存在することが前提となります。
例
ThisDrawing.KeepExtraResources = False
図面のシート関数は、通常はアクティブなシートに対して実行します。特定のシートのみで実行するようにルールを制限するには、ルールの先頭にコードを追加します。次の例を参照してください。
If (ActiveSheet.Name <> "Sheet:2") Then Return
テキスト文字列を新しいサイズの値として使用し、シートのサイズを変更します。
構文
Sheet.ChangeSize (“value”,<MoveBorderItems = True>)
[値]
新しいサイズの値です。
MoveBorderItems
このパラメータは省略可能です。MoveBorderItems が False に設定されている場合、シートの境界またはエッジに現在配置されているテーブルおよびパーツの一覧は新しい境界に移動できません。
例
ActiveSheet.ChangeSize (“A”)
ActiveSheet.ChangeSize (“B1”, MoveBorderItems := False)
ドキュメント単位で、カスタムの高さと幅を使用してシートのサイズを変更します。
構文
Sheet.ChangeSize (customHeight, customWidth, <MoveBorderItems = True>)
height
ドキュメント単位の高さです。
width
ドキュメント単位の幅です。
MoveBorderItems
このパラメータは省略可能です。MoveBorderItems が False に設定されている場合、シートの境界またはエッジに現在配置されているテーブルおよびパーツの一覧は新しい境界に移動できません。
例
ActiveSheet.ChangeSize (7.2, 4)
ActiveSheet.ChangeSize ( 7.2, 4, MoveBorderItems = False)
シートの現在の境界を別の名前を指定して変更します。この名前は、現在の図面の図面リソースか、ResourceFileName の図面(指定している場合)内に存在する必要があります。
例
ActiveSheet.Border = “OtherBorder”
currentName = ActiveSheet.Border
シートの現在のタイトル ブロックを別の名前を指定して変更します。この名前は、現在の図面の図面リソースか、ResourceFileName の図面(指定している場合)内に存在する必要があります。
例
ActiveSheet.TitleBlock = “ANSI - A”
currentName = ActiveSheet.TitleBlock
外部ソース ファイルを使用した場合の例です。
ThisDrawing.ResourceFileName = “DrawingResources1.idw” ActiveSheet.TitleBlock = “Custom - A”
シートの名前を取得します。
"A" や "B0" などのテキスト文字列としてシートのサイズを取得します。
シートの高さをドキュメント単位で取得します。
シートの幅をドキュメント単位で取得します。
シートのビューへのアクセスを取得します。
図面のビュー関数は、通常はアクティブなシートに対して実行します(推奨)。
ビューの名前を取得します。
ビューの高さを図面ドキュメント単位で取得します。
ビューの幅を図面ドキュメント単位で取得します。
ビューの尺度を数字で取得または設定します。
ビューの尺度を "1:2" や "4.1 のようにテキスト文字列で取得または設定します。
ビューの中心点を設定します(ビューを移動します)。座標は、図面ドキュメント単位で指定します。
ビューのコーナーから最も近いシートのコーナーへの距離を指定することにより、ビュー位置を設定します(ビューを移動します)。corner 変数には、次のいずれかを指定できます。
SheetCorner.BottomLeft SheetCorner.BottomRight SheetCorner.TopLeft SheetCorner.TopRight
座標は、作図単位で指定します。シートのコーナーに最も近いコーナーが検出されます。
あるビューと他のビューとの間隔を指定することによりビューの位置を設定します(ビューを移動します)。通常、他のビュー名は、シートの隣接するビューになります。間隔は、X または Y 方向におけるビューのエッジ間の距離です。ビューを他のビューの右または上に配置するには、正の間隔値を指定します。ビューを他のビューの左または下に配置するには、負の値を指定します。次の例を参照してください。
ActiveSheet.View("VIEW2").SpacingBetween("VIEW1") = 30 mm '
VIEW2 は VIEW1 の右側になります。
ActiveSheet.View("VIEW3").SpacingBetween("VIEW1") = -40 mm '
VIEW3 は VIEW1 の下側になります。
ビュー内のバルーンにアクセスします。
図面のバルーン関数は、特定のビューに関連付けます。
アセンブリ ドキュメントのビューの場合、この関数は、ビュー内のアタッチされていないバルーンをチェックし、可能な場合にはコンポーネントにアタッチします。最初に、矢印の位置にあるコンポーネントが選択されます。ない場合には、バルーンを使用していない最も近い対象コンポーネントが使用されます。バルーンをアタッチできなかった場合には、非表示画層に移動されます。非表示画層は、(必要に応じて)この目的のために作成されます。
バルーンを必要とするコンポーネントを指定します。componentName では、"Pin:1" のようにコンポーネントのオカレンスを指定します。この関数を使用すると、バルーンは指定したコンポーネントのみに再度アタッチされます。この関数を使用しない場合、使用可能なすべてのコンポーネントにバルーンが再度アタッチされます(DoNotAttachToComponent 関数で対象外にされている場合を除く)。
バルーンを必要としないコンポーネントを指定します。componentName では、"Pin:1" のようにコンポーネントのオカレンスを指定します。