変数関数のリファレンス(iLogic)

共有変数関数または新しい配列(標準 Visual Basic)関数を使用することができます。

変数関数にアクセスするには、iLogic の[ルールを編集]ダイアログの[スニペット]領域にある[システム]タブで、[変数]ノードを展開します。

共有変数関数

iLogic の共有変数は、ルール間で共有され、メモリに保存されます。Inventor パラメータと違い、パーツやアセンブリには関連付けられません。ルール間でのデータの受け渡しに Inventor パラメータの代わりに共有変数を使用することができます。また、Inventor パラメータに格納できないデータを共有変数を使用して格納することができます。次に、この関数の使用例を示します。

SharedVariable(“Thread1”) = “1/4-20 UNC”

テキスト値を Thread1 という共有変数に割り当てます。指定した変数が存在しない場合は、作成されます。

s0 = SharedVariable(“Thread1”)

共有変数の値をテキスト パラメータに割り当てます。前に変数は作成済みのため、変数の型は既知です。

SharedVariable(“Distance1”) = 7.2

共有変数に数値を割り当てます。

d0 = SharedVariable(“Distance1”)

共有変数の値を数値パラメータに割り当てます。

if SharedVariable.Exists(“Thread1”) then

パラメータが存在するかどうかを確認します。パラメータが他のルールで作成されている場合、この関数は True を返します。

SharedVariable.Remove(“Thread1”)

共有変数を削除します。この関数は、必須ではありませんが、共有変数が不要になった場合は使用することをお勧めします。

SharedVariable.RemoveAll()

すべての共有変数を削除します。この関数をルールで使用する場合には注意が必要です。関連付けられていないパーツおよびアセンブリが開かれ、それらが共有変数を使用する場合は、[iLogic のメモリを解放]コマンドを代わりに使用してください。

新規配列関数

新規配列関数は、標準の Visual Basic 関数で、各種の配列を定義して、初期値を設定するために使用することができます。これらの関数の詳細については、Visual Basic のヘルプを参照してください。

新規実数配列

新規の倍精度型配列を定義し、初期値を設定します。

MyDoubleValues = new double(){1.2,2.2,3.3}

新規整数配列

新規の整数型配列を定義し、初期値を設定します。

MyIntegerValues = new integer(){1,2,3}

新規文字列配列

新規の文字列型配列を定義し、初期値を設定します。

MyStringValues = new string(){string1,string2}

新規オブジェクト型配列

新規のオブジェクト型配列を定義し、初期値を設定します。

MyObjectValues = new object(){“string”,true,1.234}

新規配列リスト

新規の配列リスト型の変数を定義し、値を追加します。

Dim MyArrayList As New ArrayList
MyArrayList.add(“string”)
MyArrayList.add(1.234)
MyArrayList.add(True)

ループごと

配列または配列リスト変数の値を順番に繰り返します。

for each oval in MyVariableHere
msgbox(oval)
next