コインジェクション成形の解析では、ホット ランナー モデルを考慮して実行できます。 ホット ランナーを使用することの利点は、ホット ランナー内の圧力降下が計算されるため、コインジェクション成形解析結果の精度が向上することです。
成形過程では、各ホット ランナーごとに 1 つの材料が占有されるので、特定の射出位置から、どちらの材料(A または B)を射出するかを指定する必要があります。
モデリング
各ホット ランナーに 1 つの材料が割り当てられます(A/B、またはスキン/コア材料)。材料 A および材料 B を運ぶホット ランナーは、コールド ランナーまたは成形品要素で合流します。
コインジェクション成形解析用のホット ランナーのモデル作成に必要な手順を次に示します。
- ホット ランナー(ゲート/スプルー)をモデリングする。
- 1 つのホット ランナー システムに材料 A(スキン)、別のホット ランナー システムに材料 B(コア)を割り当てる。成形品のモデリングの仕方に応じて、2 つのシステムはコールド ランナーまたは成形品要素部で合流する。
- [解析]メニューの[コインジェクション材料の設定]を使用して、各射出位置に材料 A または材料 B を割り当てる。
注: 材料切り替え時のゲート開閉のために、ホット ランナー末端(またはゲート)要素で、バルブ ゲートを使用する必要はありません。これは解析中に自動的に行われます。
動作
コインジェクション成形解析は、ホット ランナー末端の要素(コールド ランナーまたは成形品に接続する要素)を自動的に決定します。この要素にバルブ ゲート プロパティを割り当て、材料が A(スキン)から B(コア)、または B から A に切り替わるときにバルブを開閉します。
解析中に生成される解析ログには、材料切り替え時のバルブ ゲートの開閉が記録されます。