金型ブロック ウィザード

非定常冷却解析を実行するには、成型品モデルに加えて、関連する冷却管、ホース、バッフル、および金型インサートなどの追加の構成部品も含めた金型モデルが必要です。金型モデルが存在しない場合は、[金型ブロック ウィザード]を使用して作成することができます。

[金型ブロック ウィザード]を使用することにより、リージョンとして金型ブロックを生成するか、CAD 金型を作成することができます。どちらの場合も、金型メッシュの生成に含めるためには、冷却管およびフィード システムは基本となるカーブで表現する必要があります。

注: 四面体要素は、金型表面によって完全に囲まれている必要があります。ビーム要素は突き出ていてもかまいません。

金型ブロックをリージョンとして生成

[金型ブロックをリージョンとして生成]が既定の設定です。 [金型ブロック ウィザード]をクリックすると、金型ブロックがリージョンとして生成されることを示すメッセージが表示されます。寸法を調べ、必要に応じて、満足できる結果が得られるまで調整します。引き続き、必要に応じて CAD 金型ブロックを作成することができます。



注: 成形品、インサート、カーブが[金型ブロック ウィザード]で考慮されるようにするには、それらを表示されているレイヤーに置く必要があります。

CAD 金型ブロック

このオプションは、CAD 形式の場合にのみ使用できます。[金型ブロック ウィザード]を使用して CAD 金型を生成すると、金型のメッシュ作成における次の手順が簡単になり、

  1. 金型メッシュ ツール[CAD]タブにある[自動サイズ]設定オプションが使用できるようになります。このオプションでは、金型の内部と外部の面で適切なエッジ長が自動的に設定されます。

  2. [金型ブロック ウィザード]ダイアログ ボックスでは、後で手動による接触境界面のステッチの使用を避けるために、マージ許容値オプションを使用することができます。
  3. インサート、成形品、ランナー システム、冷却システムなどの内部コンポーネントは除去され、簡略化された立方体金型が作成されます。

単一の手順で CAD 金型ブロックを作成することができます。または、リージョンとして金型ブロックを作成し、満足できる結果であることを確認した後、そこから CAD 金型を作成することができます。単一の手順で CAD 金型を正常に生成できるかどうかは、成型品とインサートのクリーンさによります。CAD 成型品/インサートに形状エラーが存在する場合、CAD 金型ブロックの生成が失敗するか、エラーが含まれたまま処理される可能性があります。成型品/インサートに形状エラーが存在しないことが重要であるため、CAD 金型ブロックの生成は、既定のオプションとして設定されません。

注: CAD の要素とカーブが[金型ブロック ウィザード]で考慮されるようにするには、それらを表示されているレイヤーに置く必要があります。