プロセス設定ウィザード: 第 1 射出設定ダイアログ ボックス

プロセス設定ウィザードのこのページを使用して、コインジェクション成形または熱可塑性樹脂二材射出成形プロセス解析における次の設定を指定します。
前提条件
解析テクノロジ: Midplane Midplaneメッシュ
成形プロセス: コインジェクション成形または熱可塑性樹脂二材射出
解析順序: 充填か充填+保圧を含む
ダイアログ ボックスの位置
[プロセス設定] ([ホーム]タブ > [成形プロセス設定]パネル > [プロセス設定])をクリックします。

すべてのソルバー パラメータに、ほとんどの解析でそのまま使用できる既定値が設定されています。

注: 次の一覧の項目には、現在のダイアログ ボックスでは利用できないものもあります。利用できる項目は、選択したメッシュ タイプ、成形プロセス、解析順序に応じて異なります。

一般設定

ダイアログ ボックスの要素 説明
金型表面温度 樹脂が金型に接触する部分の樹脂と金属の境界の金型温度。

これが入力ボックスの場合は、必要な金型温度を入力します。

注:
  • 金型温度は、樹脂の冷却速度に影響します。
  • 金型温度を、突出可能温度より高い値にすることはできません。
樹脂温度 樹脂がキャビティに流入開始時の、溶融樹脂または樹脂の温度。

これが入力ボックスの場合は、適切な樹脂温度を入力します。

注:
  • ランナー システムのあるモデルの場合、樹脂温度とは樹脂がランナー システムの入口に入るときの温度を指します。
  • ランナー システムの無いモデルの場合、樹脂温度とは樹脂がゲートから出るときの温度を指します。
  • 樹脂温度を、転移温度より低い値に設定することはできません。
充填制御 解析の充填過程の制御方法を指定します。充填過程の樹脂射出の制御方法を選択します。
相対/絶対/従来のラム速度プロファイル
ラム速度プロファイルを制御する 2 つの変数を指定します。

ラム速度制御方法をドロップダウン リストから選択します。

注: ラム速度プロファイルを選択した場合、プロファイル変数を選択して、プロファイルを入力する必要があります。
射出時間
成形品を完全に充填するために要する時間です。
流量
キャビティへ射出するときの樹脂の一定流量を指定します。
速度/圧力切り替え 成形機が速度制御から圧力制御に切り替わる基準を指定します。ドロップダウン リストから切り替え方法を選択し、切り替え点を指定します。
注: 一般的な成形機では、標準設定は充填体積 99 % です。切り替えが早過ぎた場合は、ショート ショット発生の確認、または、速度/圧力切り替え点の設定時に材料の圧縮性が考慮されていたかを確認します。
充填体積%/ラム位置/射出圧力/油圧/型締力/射出時間による
速度制御から圧力制御への切り替えが起きるときのパラメータ値を指定します。
圧力制御点による
キャビティ内の圧力制御点を選択します。圧力制御点を代表するノードが指定圧力に到達すると、プログラムは速度制御から圧力制御に切り替わり、圧力プロファイルが適用されます。

ノード番号と圧力を入力して圧力制御点を指定します。

最初に到達した条件による
[切り替え設定の編集]をクリックして、モニタする基準を選択します。指定した基準の 1 つが満たされると、直ちに速度/圧力切り替えが起きます。
保圧/保持制御 成形プロセスの圧力過程の制御方式を指定します。たとえば、[保圧 VS 時間]は、射出圧力と時間に応じて成形サイクルの保圧過程を制御します。

適切な制御方法を選択して[プロファイルの編集]をクリックし、圧力プロファイルを入力します。

冷却時間 成形プロセスの冷却過程を指定します。
指定
必要な冷却時間を入力します。
自動
[目標突出基準の編集]をクリックして必要な突出基準を入力します。既定値は、材料、推奨金型サーフェス、射出温度、および[突出可能温度における成形品固化パーセンテージ]の指定に基づいています。
他のコントローラへの切り替え(コインジェクションのみ) 次のコントローラに切り替わる前に最初の材料で充填される最大パーセンテージを定義します。
アドバンス オプション 解析のアドバンス オプションを表示します。 プロセス コントローラ設定などのパラメータは、このダイアログ ボックスで指定することができます。
繊維配向解析(繊維充填材料の場合) 繊維充填材料の場合に、繊維配向解析を実行します。
ファイバー ソルバー パラメータ 繊維配向解析を有効にした場合、このボタンをクリックして、[ファイバー ソルバー パラメータ]ダイアログ ボックスを表示します。
親トピック: コインジェクション成形プロセスまたは二重射出成形プロセス