高アスペクト比(3D)

アスペクト比は、メッシュ要素の幅と高さの関係を指します。アスペクト比が高すぎると、四面体は平坦になるか変形され、結果の精度に影響します。

アスペクト比が高い四面体は、[メッシュ統計情報]: ([メッシュ]タブ > [メッシュ診断]パネル > [メッシュ統計情報])で検出されます。

このような四面体は、[3D メッシュ修復ウィザード]: ([メッシュ]タブ > [メッシュ編集]パネル > [メッシュ修復ウィザード])でも検出できます。

説明

モデルの数学的解析は、メッシュ要素が均一な正四面体で構成されているという前提に基づいています。実際には、メッシュの四面体は、理想的な正四面体から結果に悪影響を及ぼす極端に変形した四面体までとさまざまです。そのため、現実的に可能な限り、変形した四面体の数を低減することが重要です。メッシュの品質の計測に最も一般的に使用されている手法が、アスペクト比です。他には、内部の長いエッジと、面角が極端な四面体があります。

ゲート、形状変化の大きな領域、ガス流路(ガス射出シミュレーション)のような脆弱な領域は、アスペクト比が低い要素でメッシュを生成することが特に重要です。

アスペクト比が低い四面体(上側)とアスペクト比が高い四面体(下側)

等しいエッジ長を持つ完全な四面体のアスペクト比は 1 です。平坦な四面体のアスペクト比は無限大です。

できる限り多くのメッシュで最大アスペクト比を 30 未満に維持してください。推奨最大アスペクト比の値は 50 で、絶対最大値は 500 です。

注: 解析を実行するために、このようなアスペクト比が高い要素をすべて修正する必要はありません。

推奨作業

常にメッシュのアスペクト比を確認します: ([メッシュ]タブ > [メッシュ診断]パネル > [メッシュ統計情報])。[3D メッシュ修復ウィザード]: ([メッシュ]タブ > [メッシュ編集]パネル > [メッシュ修復ウィザード])を使用して、これらの要素の大多数を修復します。