[金型メッシュを生成]ツールのダイアログ ボックス

このパネルを使用して、Autodesk Moldflow Insight で作成した、またはインポートした金型に対して、有限要素 3D メッシュの定義および作成を行います。

このダイアログ ボックスにアクセスするには、 ([メッシュ]タブ > [メッシュ]パネル > [金型メッシュ])をクリックします。
注:
  • このダイアログ ボックスを使用するには、[冷却]または[冷却(FEM)]を含む解析順序を設定します。
  • 常にすべてのタブが表示されるわけではありません。金型の生成方法により、使用可能なタブが決まります。
ダイアログ ボックスの要素 説明
メッシュ生成 メッシュ生成を開始します
プレビュー CAD モデルのフィーチャー エッジ上のノードをプレビューします

[サーフェス]タブ(CAD 以外の金型のメッシュ生成における最初の手順のみ)

ダイアログ ボックスの要素 説明
外部金型サーフェスのエッジ長: 金型メッシュ外部要素のエッジ長に対する目標値を指定します。デフォルト: 3.6mm
内部金型サーフェスのエッジ長: 金型メッシュ内部要素のエッジ長に対する目標値を指定します。既定: 1.8mm
円筒円周の目標ノード数 内部金型のランナーと冷却管の円周に沿ったノード数に対する目標値を指定します。
内部ボディ間の接触境界面の確認 金型インサート、成形品インサートまたはコアがある場合は、金型をメッシュする前にすべての内部構成部品間の接触境界面を確認するために、このボックスがチェックされていることを確認してください。

[一般]タブ(CAD 金型または 3D 金型のメッシュ生成のみ)

ダイアログ ボックスの要素 説明
サーフェス上のグローバル エッジ長 金型メッシュ要素のエッジ長に対する目標値を指定します。既定: 1.8mm
サーフェス メッシュ生成後に停止 2 つの手順でメッシュを生成する場合は、このオプションをオンにします。3D 金型メッシュを生成する前に、サーフェス メッシュをチェックすることができます。

[カーブ]タブ

ダイアログ ボックスの要素 説明
グローバル エッジ長を使用 カーブ上のビームに対して、[一般]タブで定義したグローバル エッジ長を使用できるようにします。または、長さ/直径比を定義することもできます。
注: [一般]タブが表示されていない場合は、[サーフェス]タブの[内部金型サーフェスのエッジ長]を使用します。
回路のエッジ長と直径の比率 冷却回路の直径に対するエッジ長の比率が、回路のプロパティを持つビームに使用されます。この比率の値は、0.5~8.0 間にある必要があり、既定値は 2.5 です。
弦の最大高さと弦の長さの比率 直線のビームは、カーブのすべてを表現するために使用されます。カーブが曲がるとき、フィード システムの直線セクションに適しているエッジ長を適用すると、湾曲を正確に表現できないことがあります。

適切なエッジ長を確実に適用するには、弦高さ(次の図の距離 3~4)を弦長(距離 1~2)で除算します。この比率の既定値は 0.05 で、使用可能な範囲は 0.02~0.3 です。エッジ長を短くすると、弦高さが低減され、この比率も低くなります。

カーブが曲がる部分のビームのエッジ長は、結果の比率が許容範囲内に収まるように計算されます。
バッフルとバブラーの各カーブ上の最小要素数 この値は、バッフルまたはバブラーを表すカーブのセクション上で必ず作成されるビーム要素の最小数に対応します。ビーム要素の数は 3 が既定値として最小値になり、3 ~ 50 の範囲の整数で調整できます。

CAD タブ

ダイアログ ボックスの要素 説明
自動サイズ設定を使用 寸法および曲率に基づいてエッジ長と弦角度を自動的に設定するには、このオプションをオンにします。
注: [一般]タブで定義したグローバル エッジ長は、このオプションがオンの場合には適用されません。
表示倍率 [自動サイズ設定を使用]を使用して生成されたメッシュ要素のサイズを、表示倍率を適用することで調整できます。
グローバル パラメータを使用 オンにすると、[一般]タブで定義したグローバル エッジ長を使用します。
弦角度 このオプションを選択すると、モデルの曲面形状のメッシュ密度を弦角度によって定義できます。
接触境界面 アセンブリ接触面のメッシュに使用できるオプションが 3 つあります。
完全な一致
CAD モデル アセンブリの構成部品間の接触面に形状エラーがない場合、その接触面に存在するノードおよび要素の完全な複製となります。
フォールト トレラント
[フォールト トレラント]オプションを使用することで、CAD モデル内の小さなばらつきを補正して、可能な場合、メッシュを整列します。
接触を無視
アセンブリ構成部品の接触面を考慮しないでメッシュを生成します。接触面のメッシュの不一致が著しい場合、接触面のノードを手動で整列させることが必要な場合があります。

[NURBS]タブ

ダイアログ ボックスの要素 説明
NURBS サーフェス メッシュ 金型のメッシュ生成に使用される[アドバンシング フロント法]。
弦高さによる調整 これにより、曲面を正確に表現するメッシュを作成できる可能性が高くなります。

弦高さを制御できないと、フィレットのようなサーフェス カーブのメッシュ生成時に、品質が下がることがあります。弦高さの制御は、曲面を持つ成形品でのみ効果があります。

ヒント:
  • 弦高さの値は、グローバルエッジ長の 5~25% の範囲とします。この値が約 5% 未満となると、メッシュにはいくつかの長く薄肉の三角形が生成される傾向があります。この値が 25% を超えると、弦高さの制御はほとんど効果がなくなります。既定では、[弦高さ]は、内部的にはグローバル エッジ長の 5 % から 10 % の間の値をとります。
  • 高品質の曲面メッシュの生成よりも、メッシュの一致(Dual Domain)の優先度が高い場合は、弦高さによる制御ではなく、エッジ長による制御を使用します。短いエッジ長を使用することで、メッシュの一致が向上し、曲面を正確に表現できます。
サーフェス曲率制御によるアスペクト比の最適化 メッシュ サイズを NURBS サーフェスの局部的曲率に合わせて調整します。
近接制御によるアスペクト比の最適化 境界カーブの近接度を自動で検出し、境界が相互に近接する箇所で適切なメッシュ改良が確実に行われるようにします。
メッシュのスムース化(NURBS サーフェスのみ) Midplane メッシュのエッジをスムース化します。
マージ許容値 メッシュ生成時に目標とするノード間の最小距離を設定します。

隣接するノードがこの距離よりも接近している場合、これらのノードはメッシュ生成時にマージされます。

[四面体]タブ

ダイアログ ボックスの要素 説明
内部金型サーフェスおよび外部金型サーフェス間の最小レイヤー数 金型内の最小レイヤー数を指定します。レイヤー数が多いほど、温度の精度は高くなりますが、解析時間は長くなります。既定は 6 レイヤーです。
サーフェスから内部リージョンへのメッシュ サイズの変化率 より粗い (より大きなメッシュ) 外部表面からより細かい (より小さなメッシュ) 内部表面までのメッシュ サイズの変化率を指定します。既定は 1.3 です。
金型ブロックと金型インサートの改良レイヤー数(誘導加熱のみ) 各レイヤーの内側に作成される追加のレイヤー数を指定します。
注: 推奨値の詳細は、「誘導加熱のメッシュ作成のガイドライン」を参照してください。
改良レイヤー肉厚の表示倍率(誘導加熱のみ) 改良レイヤーの肉厚を調整します。既定値は 1 です。