成形品またはその一部分の弓なり形状は、単純な曲線形状を形成します。
次の図は、弓なりの成形品の 3 つの例で、基本の成形品および反りの許容差と比較しています。図の上半分は正面図で、下半分は成形品を回転させたものです。3 つある赤色の弓なりの成形品はすべて同じです。これらは、許容差と比べてどう違うのかを示しています。
左側の緑色の成形品(A)は元の成形品です。完全に平坦であり、望ましい形状になっています。2 つの青色の平面は、+/- 5.0 mm の許容差を表しています。左から 2 番目の成形品(B)は、成形品にベスト フィットを適用したものです。ベスト フィットによって、成形品が許容差の範囲内に収まります。
左から 3 番目の成形品(C)では、3 つのコーナーにアンカーがあります。この例では、成形品は XY 平面にあります。そのため、Z 方向の変位が成形品の平坦性を定義しています。この場合、許容される平面は、Z 方向のゼロから +/- 5 mm です。アンカーは Z 方向のゼロの位置にあり、アンカーがコーナーに存在します。変位はすべて 1 つの方向を向いていて、この例では Z 方向です。許容差を +/- 5.0 mm としているため、成形品は許容差の範囲内に収まっていません。しかし、成形品に 10 mm の平坦性の幾何公差を持たせるとすれば、許容差の範囲内に収まることになります。
右側の成形品(D)では、3 つのアンカーを使用していますが、それらが成形品の一方の端にあります。アンカーの位置があるため、3 つの赤色の成形品がすべて同じであっても、成形品は許容差から大きくかけ離れているように見えます。ここで使用しているようなアンカーの配置は、選択した位置がアセンブリ フィーチャーに関連していない限り、好ましいとは言えません。成形品の形状を概略的に表す場合は、3 つのノードを成形品上で広く間隔を開けて使用します。
A = 元の成形品
B = ベスト フィットを適用した弓なりの成形品
C = 3 つのコーナーにアンカーを配置した弓なりの成形品
D = 3 つのアンカーをパーツの一方の端に配置した弓なりの成形品
青色の平面はパーツの許容差を表す