ひずみテンソル(反り)の解析結果に表示される値は、Midplane 解析および 3D 解析において、成形品が突き出され室温になってから成形品全体で特定の方向に起きる残留ひずみです。
Midplane
3D
反り解析の場合、この値は残留ひずみを表します。すなわち、要素レベルで「反りによる実ひずみ」から「非制約のひずみ」を引いた値です。このひずみが正の値なら伸長、負の値なら収縮を示します。
この結果は、応力テンソル(反り)の解析結果とともに、反りによる変位が起きた後に成形品内にどのような応力(収縮する特性)が残存しているかを、要素レベルで把握するときに使用されます。これらの結果は、環境や負荷といった要因で製造後に発生する亀裂や故障という観点での把握に役立つこともあります。
[プロット プロパティ]ダイアログ ボックスの[テンソル]タブにあるオプションを使用すると、第 3 主方向または 6 つのテンソル成分のいずれかに沿って発生している歪を表示することができます。
この結果では、成形品内部の歪分布がテンソル プロットとして表示されます。主方向の歪を使用して、歪をコンター プロットとして表示することもできます。