フィクスチャーオフセットとは、指定後にツールパスに適用するデータム座標を指します。これにより、再計算を行わずにツールパスの移動が可能になります。また、新規ポジションでの加工も可能になります。マシンコントローラーを使用し、テープファイルのフィクスチャーオフセット値の変更が可能です。そのため、フィクスチャーオフセットの機能により、ツールパスポジションの最終調整が可能です。
PowerMill は、親子関係を持つ 2 つのレベルの フィクスチャー オフセット を使用します。
親タブをエクスプローラーで表示するには、NC プログラム を右クリックし、プリファレンス > フィクスチャー オフセット タブを選択します。
このタブには、以下のオプションが表示されます。
名称 - フィクスチャーオフセット名を入力します。
フィクスチャーオフセットに使用する名称は、NC プログラムを書出すオプションファイルに認識される必要があります。たとえば、Fanuc マシンコントローラーのオプションファイルは、G55、G56、G57 のような G コードを認識します。
新規フィクスチャーオフセット追加 - フィクスチャーオフセット リストにフィクスチャーオフセットを追加します。
フィクスチャーオフセットリスト - 各フィクスチャーオフセット、および、座標が表示されます。座標の入力、または、変更を行うには、XYZ のいずれかのボックスに座標を入力します。
マシンコントローラー上で座標の指定が可能なため、X、Y、Z 項目の入力が不要です。
選択フィクスチャーオフセットリセット - 選択フィクスチャーオフセットの座標を 0.0 にリセットします。
選択フィクスチャーオフセット削除 - フィクスチャーオフセットリスト から、選択フィクスチャーオフセットを削除します。