微小オブジェクトの削除は、部品抑制ツールではなくジオメトリ修復ツールです。部品はCADツールのモデルから抑制することが望ましいと言えます。このツールは、一般には目に見えないほど非常に小さなサーフェスやエッジを削除するように設計されています。
薄いサーフェスは多くの場合、正常なメッシュ生成の妨げとなる、あるいは過剰なメッシュ密度の原因となる可能性があります。
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左側のボックスの上面の中心には、微小な薄いループが存在します。このループがあるため、この領域のメッシュ密度は非常に高くなっています。右のボックスは、微小オブジェクトの削除でループを削除した後の結果を示しています。メッシュの密度は、大幅に減少されました。
微小オブジェクトの削除にアクセスするには、設定(タブ)> セットアップタスク (パネル)> ジオメトリツールをクリックし、微小オブジェクトタブをクリックします。
または、デザインスタディバーのジオメトリブランチを右クリックし、編集...を選択します。
微小オブジェクトの削除について
下の図は、微小オブジェクトの削除前、削除後の拡大された薄いサーフェスを示すものです。
薄いサーフェスは左側に表示されています。結果はメッシュ作成時に平らにならされる小さなギャップとして確認できます(右図)。
微小オブジェクトの削除の適用後も削除されたエンティティの視覚的に不自然な形状が残る可能性がある。これらは、削除が行われた位置を示すもので、メッシュの生成時には無視される場合がほとんどです。いくつかのエッジ(上の図では破線で表されています)は、削除されたエンティティの特性によってはメッシュの制約となるかもしれません。
各エンティティは、最小改善長さを基準とするサイズおよびジオメトリ全体と比較したサイズ分布に基づいて削除を検討される。スライダーの範囲は、エッジモードおよびサーフェスモードのモデル診断と同じメカニズムを使用して決定されます。オブジェクトは、最小改善長さの一定範囲内である場合は、削除を検討される。
微小オブジェクトの削除を使用する
初めてツールを開くと、削除候補を示すためモデル上に矢印が表示されます。
微小オブジェクトの削除は、その他の解析設定を適用する前に呼び出すことをお勧めします。SORの実行時に設定が存在する場合、これらの設定は(警告の表示後に)モデルから削除されます。
微小オブジェクトの削除を適用すると、候補エンティティは削除されてシミュレーションモデルの一部ではなくなります。
薄いサーフェス
詳細に作成されたサーフェスは、サーフェス全体のメッシュ作成に悪影響を与えうる非常に薄いサーフェスをともなう場合があります。
微小オブジェクトの削除は、その長さと高さの比(L/D)が5以上である場合に、該当する薄いサーフェスを除去します。