デフォルトでは、自由運動中の物体はあらゆる方向へ移動可能です。アクティブDOFメニューを展開し、6つの自由度を表示します。2種類の自由度、並進自由度と回転自由度があります。どの成分もデフォルトでは有効化されていません。つまり、すべての方向とすべての軸を中心とした運動は許可されていません。
ある自由度を選択すると、その方向への並進運動または軸周りの回転運動が許可されます。
2次元モデルでは、xy面内に向きを合わせたモデルでの運動は不可能であるため、Z方向の並進とXおよびY軸周りの回転は無効です。
並進
最小値と最大値のポップアウトダイアログを使用し、運動の境界を設定します。境界を設定するには、境界位置をキー入力するか、またはポップアウトダイアログのスライダーを使用してグラフィックス表示から位置を設定します。デフォルトの状態は、モーションに境界のない状態です。
最小値および最大値は、それぞれ別の方法を使用して指定することも可能です。
回転
最小値と最大値の入力項目を使用し、回転の境界を設定します。境界を設定するには、回転の境界位置をキー入力するか、またはポップアウトダイアログのスライダーを使用して回転位置を設定します。デフォルトの状態は、モーションに境界のない状態です。
必要であれば、下限および上限をそれぞれ別々の方法で指定することも可能です。
この機能は、物体に作用する任意設定の力を指定する方法を提供します。自由運動を指定した物体への力を指定するには、3 個の基本パラメータが必要です(力の方向、力の大きさ、および物体に付加する力の位置)。
力の方向
力の方向は、方向ベクトルのキー入力、またはポップアウトダイアログを使用した直交座標方向の選択、または力の方向に垂直なサーフェスの選択により指定します。
与える力の種類を選択する必要があります。これは、[一定 ベクトル]または物体の位置に応じて[固体の方向に従う]のいずれかになります。
一定ベクトル
一定ベクトルを選択した場合、力の方向は物体の方向が変化しても変わりません。物体がある軸の周りを回転しても、力の方向は一定のままです。以下に示します。
左側では、初期位置が示されています。力は負のx方向に加えられています。
右側では、中心付近のトルクのために物体が回転しています。力は負のx方向に方向付けられたままです。結果として生じるトルクは、物体の方向の変化に伴い異なります。
固体の方向に従う
固体の方向に従うを選択した場合、力の方向は座標系に対しては変化しますが、物体に対しては一定であり続けます。運動中の物体に一定のトルクを付加するために推奨される方法はこちらです。以下に示します。
左側では、初期位置が示されています。力は負のx方向に加えられています。
右側では、トルクのために物体が回転しています。力は物体に対しては一定ですが、地面に対しては変化します。結果として生じるトルクは、オブジェクトが移動しても一定のままになります。
力の大きさ
力が定常であるか、または時間依存ラインから非定常である場合に選択します。
力が定常である場合は、力の大きさの入力項目に値を入力します。力が非定常である場合は、ポップアウトダイアログを開き、力と時刻間の区分直線近似関係を指定します。
単位フィールドで必ず力の単位を選択します。
位置
最後のステップは、物体に与えられた力の位置を指定することである。位置をキー入力するか、またはポップアウトダイアログを開いて平面サーフェスを選択する2つの方法があります。サーフェスの重心が力を加える点となります。
この点は、移動物体の上部または中間でなければなりません。初期位置において、物体と接触しない付加点を指定すると、解析を通じて力が物体に作用しない原因となります。
重力メニューでは、物体に作用する重力加速度を指定できます。重力メニューで地球上ボックスをチェックし、物体が地球の重力を受けることを指示します。単位ベクトルを入力して重力の方向を示します(または、ポップアウトダイアログを使用してグラフィックス表示から選択します)。
地球上とは異なる重力を定義するには、地球上ボックスのチェックを外し、適切な方向の重力加速度を入力します。この値の単位は、解析の長さ単位に基づくものです。