モデリング ツールへの変更と改善点について説明します。

新しいサブディビジョン サーフェスを使用したコンセプト モデリング

Alias 2020 では、コンセプト モデリングとアイデア作成のワークフローにスピードと柔軟性をもたらすことを目的とした、新しいサブディビジョン サーフェス モデリング ツールが導入されています。Alias にサブディビジョン サーフェスを追加することで、アダプティブ サブディビジョンの長所とネイティブの NURBS サーフェス テクノロジが統合されます。つまり、NURBS とサブディビジョン サーフェス モデリングのハイブリッド環境でコンセプト モデリングを実行できるため、NURBS 編集ツールとワークフローをサブディビジョン オブジェクトに組み合わせることができます。サブディビジョン サーフェスはコンストラクション ヒストリもサポートしているため、組み合わせたワークフローを高速かつ効率的に使用できます。

「概要 - サブディビジョン モデリング」を参照してください。

新しい Subdivision パレット

新しい Subdivision パレットには、次に示すいくつかの専用のサブディビジョン モデリング ツールが含まれています。

• サブディビジョン プリミティブ オブジェクトからモデルを構築するための Extrude ツール。サブディビジョン ボディの出発点として、1 次カーブを押し出すこともできます。 「サブディビジョンのエッジ、面、1 次カーブを押し出す」を参照してください。
• エッジを接続するための Bridge ツールを使用すると、個々のサブディビジョン ボディを 1 つのオブジェクトに組み合わせることができます。「サブディビジョンのエッジ間にブリッジを構築する」を参照してください。
• エッジ間を塗り潰したり、端の開いたオブジェクトを閉じるために使用する Fill Hole ツール。 「サブディビジョン ボディの穴を塗り潰す」を参照してください。
• 既存のエッジから追加のエッジまたはエッジ ループを作成するための Insert Edge ツール。 「サブディビジョンにエッジまたはエッジ ループを挿入する」を参照してください。
• 動的にエッジを作成し、サブディビジョン ボディを切り取るための Cut ツール。「https://help.autodesk.com/view/ALIAS/2020/JPN/?guid=Alias_Subdiv_createasubdivisionmulticut_html」を参照してください。
• Align to Curve ツールを使用すると、カーブを使っていくつかの CV を同時に位置合わせすることができます。個別に移動させる必要はありません。「サブディビジョン CV を曲線に位置合わせする」を参照してください。
• Aliasと、Autodesk Maya や Autodesk SpeedForm などのその他のアプリケーションの間でサブディビジョン ボディをシームレスに転送する読み込みおよび書き出しオプション。詳細については、「Alias と Autodesk Maya の間でサブディビジョン ボディを転送する」および「Alias と Autodesk SpeedForm の間でサブディビジョン ボディを転送する」を参照してください。
• サブディビジョン ボディから NURBS およびメッシュ オブジェクトを生成するための Conversion ツール。 「Surface > Surface from Subdiv」および「Mesh > Mesh Tessellation > Subdiv to Mesh」を参照してください。

専用の Subdivision パレットに加え、サブディビジョン サーフェスを伴ういくつの NURBS モデリング ツールを使用できます。たとえば、次のようにすることができます。

• サブディビジョン エッジと CV を選択し、NURBS モデリングで使用するのと同じトランスフォーム ツールを使用してそれらを操作して、サブディビジョンの形状をリファインします。
• サブディビジョン オブジェクトと NURBS オブジェクトを交差させて、Trim ツールを使用します。
• サブディビジョン ボディの表面にフィレットを作成します。
• NURBS 曲線をサブディビジョン サーフェスに投影します。

サブディビジョンおよび NURBS オブジェクト用の新しい選択ツール

Pick パレットにいくつかの新しい選択ツールが追加されました。これには、次が含まれます：

• Pick > Point Type > Pick Edge - NURBS オブジェクト上のサブディビジョン ボディのエッジ、またはハル セグメントの隣接する 2 つの頂点を選択します。
• Pick > Point Type > Pick Face - NURBS オブジェクト上のサブディビジョン ボディの面と、面の 4 つのコーナー CV を選択します。
• Pick > Point Type > Pick Face Loop - サブディビジョン ボディのエッジ ループに沿ったすべての面、またはハル ループに沿ったすべての CV を選択します。

• Pick > Subdiv Hull Elements > Subdiv - サブディビジョン ボディを選択します。
• Pick > Subdiv Hull Elements > Subdiv Edge Loop - サブディビジョン エッジ ループを選択します。
• Pick > Subdiv Hull Elements > Subdiv Edge Loop From Edge - あらかじめ選択されているエッジのエッジ ループを選択します。

• Pick > Grow/Shrink Selection > Grow Current Selection - 現在選択している NURBS またはサブディビジョンのコンポーネントの領域を、現在選択しているコンポーネントからすべての方向に対して外向きに拡張します。
• Pick > Grow/Shrink Selection > Shrink Current Selection - 現在選択している NURBS またはサブディビジョンのコンポーネントの領域を、現在選択しているコンポーネントからすべての方向に対して内向きに縮小します。

新しい Corner Blend ツール

新しい Corner Blend ツールは、3 つのフィレットが連続する状況でのモデリング プロセスを単純化します。他の Alias ツールと同様、Corner Blend ツールは自動更新と連続性チェック コントロールを提供し、場合によっては Explicit コントロールも提供します。 「コーナー ブレンド サーフェスを作成する」を参照してください。

Curve/Surface Offset の新しい既定値

既定のオフセット値は 100 ではなく 5 に調整されました。

Surface Offset の更新

• 一度に複数のサーフェスをオフセットし、結果のサーフェスが元のサーフェスと同じ連続性を持つことを確認する場合、Keep Continuity には G1 と G2 の両方のオプションがあります。
• トリム サーフェスのベースを縮小することで達成可能なオフセットの精度を向上させる Shrink to Trim オプションを追加しました。

Curve Offset ツールの更新

曲線オフセットのトランジションの連続性を指定するために、Keep Continuity に G1 および G2 オプションを追加しました。

Mesh Offset ツールの改善点

Offset ボタンをクリックするかスペース バーを押すことにより、Output を Offset に設定して、Mesh Offset ツールの最後の操作を繰り返すことができるようになりました。

結果のメッシュは後続のオフセット操作でも選択されたままになります。

シェルのスナップ

カーブ、サーフェス、コンストラクション オブジェクト、および特定の Locator ツールでシェル オブジェクトへのスナップが可能になりました。