新しいプロジェクト標準図面を作成するには

プロジェクト標準図面はプロジェクトに割り当てられますが、それは要素、構成、ビュー、およびシートのようなプロジェクト図面ではありません。プロジェクト図面上のスタイルおよび表示設定は、同期処理中に標準仕様と比較され、必要に応じて更新されます。

プロジェクト標準図面を作成するには、プロジェクトで使用されるスタイルおよび表示設定を含んだ図面ファイルまたは図面テンプレートを作成する必要があります。

たとえば、標準壁スタイルを持った図面を作成するとともに、標準ドア スタイルまたはマスク ブロック定義を持った別の図面を作成できます。

プロジェクト標準ファイルは、DWG、DWT、または DWS 形式のファイルになります。標準図面に DWS 形式を選択すると、同時に AutoCAD 標準仕様図面としても使用できます。

プロジェクト標準図面は、通常の図面ファイルです。図面をプロジェクト標準図面としてプロジェクトの標準設定に追加すると、プロジェクト標準図面としての図面の定義が作成されます。

スタイルと表示設定について

プロジェクト スタイルには、複数の標準図面を割り当てることができます。同期中に、プロジェクト図面は、プロジェクト標準仕様設定で指定した順番に従い、プロジェクト標準図面に対して比較されます。1 つのスタイルが複数の標準図面にある場合は、最初に検索されたものが標準として使用されます。

表示設定には、標準図面を 1 つだけ割り当てることができます。これには、プロジェクトのすべての標準表示設定を格納する必要があります。ただし、同じ標準図面をスタイルと表示設定の両方に使用することができます。

プロジェクト標準図面のファイルの位置

プロジェクト標準図面の保存には、2 つの異なるオプションを選択できます。

プロジェクト フォルダ

プロジェクト標準図面がプロジェクト内にある場合は、これらはプロジェクト固有のものとして扱われます。通常は、プロジェクト固有の標準を格納する図面は、プロジェクト フォルダに格納されます。たとえば、1 つだけの建築プロジェクトにスタイルを作成する場合は、そのスタイルをプロジェクト フォルダ内のプロジェクト固有の標準図面に配置します。標準図面をプロジェクト フォルダに配置することは、次のことを意味します。

  • そのプロジェクトをテンプレートとして新しいプロジェクトに使用すると、プロジェクト標準図面は新しいプロジェクトにコピーされ、その新しい位置に対してパスが作り直されます。
  • プロジェクトの標準を別のプロジェクトにコピーする場合は、プロジェクト標準図面はそのプロジェクトにコピーされます。
  • プロジェクト標準図面を相互に同期させると、プロジェクト内の標準図面だけが同期に含まれます。
  • 標準図面は、プロジェクトの作成された e-トランスミット パッケージやアーカイブ パッケージに含まれます。

標準図面をそのプロジェクトに特化しておきたい場合は、標準図面をプロジェクト内に配置します。標準図面は新しいプロジェクトにコピーできますが、一方の標準図面に加えた変更はもう一方の標準図面には伝達されません。

プロジェクトの外部にあるフォルダ

プロジェクト標準図面がプロジェクトの外部にある場合は、それらはその位置から参照されます。通常、これは、プロジェクト固有の標準にではなく、部署や会社の標準に対して行います。その場合、標準を個別のプロジェクトにコピーすると、複数のコピーにバージョンの違いがもたらされる恐れがあります。また、会社全体の標準ファイルに加えられた変更は、その標準ファイルを使用するすべてのプロジェクトに自動的に伝達されません。標準図面をプロジェクトの外部に配置することは、次のことを意味します。

  • そのプロジェクトをテンプレートとして新しいプロジェクトに使用すると、プロジェクト標準図面は新しいプロジェクトにコピーされません。それらは元の位置から参照されます。
  • プロジェクトの標準を別のプロジェクトにコピーすると、プロジェクト標準図面はもう一方のプロジェクトの元の位置から参照されます。
  • プロジェクト標準図面を相互に同期させると、プロジェクトの外部にある標準図面は同期に含まれません。
  • プロジェクト フォルダの外部にある標準図面は、そのプロジェクトから作成された e-トランスミット パッケージやアーカイブパッケージに含まれません。
  1. 新しい図面ファイルを開きます。
  2. このプロジェクトに必要な標準スタイルおよび表示設定を追加します。
  3. 図面を DWG、DWT、または DWS 形式で保存します。
    次の操作を行いたい場合... 次のように操作します...
    標準図面をプロジェクト固有にするには それをプロジェクト フォルダ内に保存します。
    注: 標準図面用にサブフォルダを作成できます。
    標準図面を会社やチーム内の一般的な用途に使用できるようにするには それをプロジェクト フォルダの外に保存します。
  4. 標準図面をプロジェクトに関連付けます。