-INSERT[ブロック挿入] (コマンド)

ブロックまたは図面を、現在の図面に挿入します。

プロンプト

次のプロンプトが表示されます。

ブロック名を入力 または [一覧(?)] <最後に挿入したブロックの名前>: 名前を入力するか、? と入力するか、~ と入力するか、[Enter]を押します。

単位: <挿入するブロックに指定された INSUNITS> 変換: <変換尺度>

挿入点を指定 または [基点(B)/尺度(S)/X/Y/Z/回転(R)/地理的位置(G)]: 点を指定するか、オプションを入力します。

ブロック名

ティルダ(~)を入力すると、[図面ファイルを選択]ダイアログ ボックス(標準のファイル選択ダイアログ ボックス)が表示されます。

プロンプト「ブロック名を入力:」に対して、次に示す例に従って入力すると、ブロック挿入動作をコントロールできます。

• ブロックを分解して挿入: ブロック名の前にアスタリスク(*)を入力すると、ブロックが分解され、ブロックの個々の構成要素が挿入されます。ブロック定義は図面に追加されません。
• ブロックのパスを更新: パス名を入力しないでブロック名だけを入力すると、最初に現在の図面データで、その名前の既存のブロック定義が検索されます。プロンプト「ブロック名を入力:」に対して次のように入力すると、既存のブロック定義を外部ファイルに置き換えることができます。

  ブロック名=ファイル名

• ブロック定義を更新: 図面に挿入されているブロック ファイルに変更を加え、新しいブロック ファイルを挿入しないで既存のブロック定義だけを変更したい場合は、プロンプト「挿入位置を指定:」(プロンプト「ブロック名を入力:」の次に表示されるプロンプト)に対して、次のように入力します。

  ブロック名=

  ブロック名の後に = と入力すると、次のプロンプトが表示されます。

  "現在値" という名前のブロックは既に存在しています。置き換えますか?[はい(Y)/いいえ(N)] <いいえ>: y または n と入力するか、[Enter]を押します。

  ブロックを再定義すると、既存のブロック定義が新しいブロック定義に置き換わります。図面が再作図され、図面内のすべての既存のブロック挿入に新しい定義が適用されます。図面に新しいブロックを挿入しない場合は、プロンプト「挿入位置を指定:」に対して[Esc]を押します。

注: グループ化されているオブジェクトを含む図面を挿入すると、そのグループは名前のないグループとして挿入されます。GROUP[オブジェクト グループ設定]コマンドで、名前のないグループを一覧表示できます。

[一覧(?)]

図面内で現在定義されているブロックの一覧が表示されます。

挿入位置

ブロックまたは図面の挿入位置を指定します。

[尺度(S)]

ブロックまたは図面の X および Y 軸方向の寸法に、指定した X および Y 軸方向の尺度係数が掛けられます。ブロックまたは図面は、挿入基点を中心にして、指定した角度で回転します。

[コーナー(C)]

挿入位置ともう 1 つの点をボックスのコーナーとして使用することにより、X 軸方向と Y 軸方向の尺度を同時に定義します。このボックスの X および Y 軸方向の寸法が X および Y 軸方向の尺度になります。挿入位置が最初のコーナーになります。

[XYZ]

X、Y、Z 軸方向の尺度を設定します。

• X 方向の尺度: ブロックまたは図面の X、Y、Z 軸方向の尺度を設定します。
• [コーナー(C)]: 挿入位置ともう 1 つの点をボックスのコーナーとして使用することにより、X 軸方向と Y 軸方向の尺度を同時に定義し、次に Z 軸方向の尺度を定義します。

[基点(B)]

図面の現在の位置にブロックを一時的にドロップし、ブロック参照の新しい基点を指定することにより、ブロック参照を正しい位置にドラッグできるようにします。これは、ブロック参照に対して定義された実際の基点に対しては、何の影響もありません。

[尺度(S)]

X、Y、Z 軸方向の尺度を設定します。Z 軸方向の尺度は、指定した尺度の絶対値です。

[X]

X 軸方向の尺度を設定します。

[Y]

Y 軸方向の尺度を設定します。

[Z]

Z 軸方向の尺度を設定します。

[回転(R)]

ブロックの挿入角度を設定します。